「1日200万円」稼ぐ日も…10年以上年間収支マイナスなしの専業トレーダーが初心者に教える“勝つためのルール”

本稿で紹介している個別銘柄:第一工業製薬(4461)
10年以上にわたって、年間収支でマイナスを出したことがないトレーダーのターザン氏。再現できない勝ち方に価値はない、と言い切る背景には、1年を費やして手放した手法がある。朝はどんな情報を見ているのか、翌日に残す銘柄と残さない銘柄をどこで分けるのか。毎日の運用を支える環境や仕組みを聞いた。全3回の第3回。
みんかぶプレミアム連載「デイトレード 最短で億り人を目指す」
「最強の手法を探す」初心者が陥る間違い
いまの手法にたどり着くまでには、一度やめたものの、長く心残りになっていたやり方もある。
「スキャルピングを1年ほど練習しました。本も読みましたし、動画を見て真似して、少しは勝てるようにもなったんですが、どうしても感覚が合わなくて一度諦めたんです。ただ、ずっと『いつかもう一度やってみたい』という気持ちは残っていました。その後、書籍なども出版しているkaikaiくんという投資家と会う機会があって、実際のスキャルピングを間近で見たんです。それを見て、『これは自分には無理だな』とようやく腹落ちしました。ずっと引きずっていたものを、きっぱり諦めることができた。私にとっては、とても大きな出会いでしたね」
できなかった手法を諦めることは、必ずしも敗北ではない。限られた時間を、自分に合わない手法ではなく、より再現しやすい得意なやり方に振り向けることも一つの選択だ。では、自分に合う手法は何を基準に選べばいいのか。ターザン氏が挙げるのは、勝率の高さではない。
「初心者の方は最強の手法を探そうとしますが、そうではなく、これなら何回でもできる、というものを見つけたほうがいい。移動平均線が重なって陽線がついたから入る、というのなら言葉にできるじゃないですか。明確に言葉にできるものは、何回でも再現できる。その再現性のあるもので勝てるかどうかを検証していくことが大事なんです」
1日200万円の利益も。「勝つときだけ大きくする」エントリーのルール
エントリーで徹底しているのは、最初から全額を入れないことだ。
「私は買い増しをします。2000円くらいの銘柄なら、500株、500株、500株という感じで入る。少し自信があれば最初に1000株入ることもありますが、基本はあとから買い増せるロットで入ります。逆に、下がったから買い足すナンピンは絶対にしません」
買い増しとナンピンは、どちらも同じ銘柄を追加で買う行為だ。決定的に違うのは、そのとき最初に立てたシナリオが生きているかどうか。想定した方向に動いたときだけポジションを大きくし、逆に動けば追加しない。読みが外れたときに、さらに資金を投じて傷口を広げないためだ。