「残業120時間」地方・中小企業から29歳でJTCへ転職できた理由
29歳、残業は月120時間ほど。23時に帰れれば早いほうで、職場の椅子を並べて寝たこともある。それでも地方の小さな会社で約6年働いたにゃんすけさんは、その後、東京の大企業へ転職し、年収を+300万円ほど上げた。
Xで約1.5万人のフォロワーを持つ同氏は、新卒から人事・労務の仕事を続けてきた。最初にいたのは、本人の表現を借りれば「地方の小さな会社」。そこから大企業へ移り、年収も大きく変わった。
ただし、本人は「地方から大企業へ行けば誰でも年収が上がる」とは考えていない。大企業に評価されたのは、会社の規模ではなく、そこで何を積み上げてきたかだったという。第1回では、地方や中小企業で働いている人が、今の環境を次の転職のハンデだけで終わらせず、どんな経験を売れる材料に変えればいいのかを聞いた。
みんかぶプレミアム連載「年収を変える転職術」
残業120時間。30歳目前で見えた限界
こんにちは、Xでキャリアや転職について発信しているにゃんすけと申します。
私はこれまで、地方のブラック企業とも言える環境の中小企業から、JTCへ転職し、その後、東証プライム上場企業の企画職までキャリアを広げてきました。
振り返ると、最初から恵まれた経歴があったわけではありません。いわゆる高学歴でもなく、難関資格を持っていたわけでも、英語が得意だったわけでもありません。
それでも、29歳で勤めていた地方の中小企業からJTCへの転職で年収は+300万円ほど上がりました。
私が転職で意識してきたのは、「自分には何が足りないか」を嘆くことではなく、これまでの仕事の中で何を経験し、それを次の会社でどう評価してもらえる形に変えるか、ということです。
今回は、地方の中小企業からJTC、さらに東証プライム上場企業の企画職へ移った経験をもとに、学歴・資格・英語力がなくても転職市場で評価されるために何を準備すればいいのかをお話しします。
私は大学4年生のころに社会保険労務士を目指し、卒業後もしばらく勉強していました。ただ、合格に届かず、地元の社会保険労務士事務所に入りました。私がいた会社は10人ほど、グループ全体でも60人に満たないくらいの規模です。
そこで約6年間、中小企業の経営者向けに労働関係諸法令や労務管理の相談に乗っていました。有給休暇の日数、解雇、未払い残業代への対応など、扱うテーマはかなり幅広かったです。
一方で待遇は厳しく、残業は月120時間ほどでした。23時に帰れれば早いほうで、椅子をいくつも並べて寝たこともあります。20代前半なら「修業だから」と思えても、30歳が近づくと見え方が変わりました。周囲との収入差も気になりますし、結婚など今後の生活も考える。「このままでいいのか」と現実的に考えるようになりました。
しかも、仕事は一通り経験していました。次はもっと大きな組織の人事運営を中から見てみたい。そう考えて、働きながら転職活動を始めました。