「情報収集が完璧な人」ほど相場でカモにされる・・・10億円投資家が実践する勝利の“後出しジャンケン”投資術
本稿で紹介している個別銘柄:中部鋼板(5461)
投資では、情報を誰よりも早く集め、決算前に有望株を仕込み、相場の先を読む人ほど有利だと考えている人も少なくないかもしれない。
だが、資産10億円超のベテラン投資家・DAIBOUCHOU氏は、「『情報収集が完璧な人』ほど相場でカモにされやすいかもしれません」と語る。
今回は、DAIBOUCHOU氏の決算前の仕込みを避ける理由や「絶対に買わない株」の条件、暴落時にも売らない株の見極め方を紹介する。
「“後出しジャンケン”でいいです」と語るDAIBOUCHOU氏に、激動相場を生き残る投資ルールを聞いた。インタビュー連載全2回の最終回。
実は罠に陥りやすい行動
ーー以前、マクロのニュースで慌てて売買しないというお話がありました。では、個人投資家は日々の情報収集とどう向き合うべきでしょうか。
SNSなどで個別株の情報を熱心に集めすぎるのも、実は罠に陥りやすい行動かなと思いますね。
他人の「この株は上がる」「こんな好材料がある」といった意見をたくさん見ていると、自分にとって都合のよい情報ばかりが目に入ってしまい、客観的な判断ができなくなってしまうんですよね。
皮肉なことですが、情報収集が完璧だと自負している人ほど、その銘柄への思い入れが強くなりすぎて、株価が下がっても損切りできずに傷口を広げてしまう気がしています。
ーー他人の意見や噂に惑わされないために、数字以外で確認すべき客観的な事実とは何でしょうか。
「その株を誰が買っているのか」という株主構成を確認するようにしています。
例えば、配当目的で長期間保有する個人投資家が多い銘柄は、相場が急落した際にも投げ売りが出にくく、下値が堅くなりやすい傾向がありますよね。
逆に、目先の値上がり益だけを狙った短期資金が集まっている人気株は、何かの拍子に強烈な梯子外しに遭うリスクを抱えています。株主の属性を観察することは、ネットの噂を追うよりも、立派な情報分析の一つだと思います。