連動株20%高でもキオクシアを1億円分空売り 資産1億円のデイトレーダーは、なぜ「それでも高すぎる」と判断したのか

本稿で紹介している個別銘柄:キオクシアホールディングス(285A)、KOKUSAI ELECTRIC(6525)、イビデン(4062)、ディスコ(6146)、古河電工(5801)、フジクラ(5803)、アドバンテスト(6857)
2024年4月、会社員を辞めて資金500万円で専業デイトレーダーとなり、約2年半で資産1億円を超えたシンク氏。そんな彼が今も印象に残っているという、大きな学びになった日の取引と、その裏にあった考え方を聞いた。全3回の第2回。
みんかぶプレミアム連載「デイトレード 最短で億り人を目指す!」
決算で20%高。それでも1億円分を空売りした2つの根拠
2026年6月25日。この日、シンク氏はキオクシアホールディングス(285A)に1000株の空売りを入れた。株式分割前で株価は10万円台、ポジションはおよそ1億円にのぼる。
「キオクシアの株価が1年で10倍を超えた、まさにその最中でした。6月22日までは順調に上がっていたんですが、23日にとても大きな陰線をつけたんです。ここから下落トレンドに入るのではないか、という空気が流れていました」
その2日後の早朝5時から6時ごろ、米マイクロン・テクノロジーが決算を発表し、時間外取引で20%近く上昇した。
「0.8倍をかけると16%高で、分割前の株価なら10万6000円ほどが妥当でした。ストップ高が10万7500円くらいだったと思います。数字の上では説明がつく水準ですが、私はこれでも高すぎると判断しました。マイクロンもサンディスクも、決算前は警戒から売られていたので、20%高にはその売られた分を取り戻す動きも含まれていたんです。それに、23日の大陰線があります。あの高値を上回るのは、市場心理としてなかなか難しい。それを打ち消すほどの強さは出ないだろうと見ました」
株価は狙いどおり下がり、10万4250円で買い戻して175万円の利益を得た。
「理想を言えば、10万円を割り込むまで持っても良かった。実際この日に割れましたから。結果的にここが天井になって、トレンドが変わりました。連日上げていた銘柄なので、売りで入るのは正直怖かったです。ただ、良い決算でも上がり切れない位置があると実感できた取引でした」
