「内定を取れる会社」と「幸せに働ける会社」は違う。阪大卒YouTuber・綾瀬ちいの後悔

ESや面接を高い確率で突破できても、その会社が自分に合うとは限らない。綾瀬ちいさんは、大手企業を中心に就活し、辞退した企業以外では、選考に落ちたことがないという。それでも、就活を振り返ると「業界選びは失敗した」と話す。
第3回では、選考で評価されることと、その会社で無理なく働けることの違いを聞いた。
みんかぶマガジン連載「28卒就活 絶対第一志望企業に内定する!」
難関企業の内定で、「選ばれた自分」が嬉しくなった
──当時、会社を選ぶときに「ここは外せない」と思っていた条件は何でしたか。
給与の高さや福利厚生、丸の内のきれいなオフィスで働けることですね。当時は、そういうところを一番大事にしていました。
入るのが難しい会社から内定をいただくと、ドーパミンが出る、みたいな感じでした(笑)「私は選ばれてるんだ」と思ってしまいましたね。
会社名を親や周りの人に伝えると、褒めてもらえるんですよね。今考えると、それが楽しかったんじゃないかと思います。本当に行きたくて受けていたのかな、その後のことを考えていたのかな、と振り返ると、あまり考えていなかったと思います。
──憧れの会社に入れば、自分も変われるかもしれない。そんな期待も膨らみそうです。
私自身、ずっと「陰キャ」側の人間として生きてきました。でも就活の時はキラキラした世界への憧れがあって、そこに入ったら変われるんじゃないかと思っていました。
今までの友達を否定したかったわけではなくて、行ったことのないコミュニティに入ってみたかったんですよね。
ただ、会社に入れば、長い時間をそこで過ごすことになります。陰キャと陽キャのどちらが上という話ではなくて、自分と性質が違う場所に、ずっといることになるんですよね。今考えると、やっぱり厳しかったなと思います。
「変わりたい」「お金をたくさんもらいたい」という気持ちも、すごく分かります。でも、自分がこれまで選んできたものや場所にも、価値観や、自分に合う環境は表れていると思うんですよね。もっと自分の感覚を大切にして選べばよかったです。
面接で評価されても、その会社と相性がいいとは限らない
──面接で評価してもらえると、その会社とも相性が良いのかなと思いますよね。綾瀬さんは、当時どう感じていましたか。
面接ではうまく話せていたので、その会社とも合うのかなと思っていました。面接で見られていたのは、真面目さや誠実さ、一貫性だったのかなと思います。明るい場所が好きな人にも、一人の時間が欲しい人にも、真面目な人はいますよね。
私も、自分がやってきたことや、大事にしていることには自信があったので、そこはしっかりお話しできました。
ただ、実際にその会社の人たちと過ごすとなると、ノリみたいなものも関わってきます。でも、面接では、そういうノリを見せる機会はあまりありません。
私は面接が得意だったので、企業側も、「この人にも結構暗いところがあるよ」というのは気づかなかったと思います。私も面接で話している感じなら合うと思っていたので、お互いに、そこは分からなかったんでしょうね。
面接で評価してもらえることと、その環境が自分に合っていることは、全然違うんだなと感じましたね。