ベテラン2億円投資家の鉄則「3回に分けて買う」…投資初心者でもミスしにくい“エントリー”の仕方「1カ月は株価を見ろ!」

バーテンダー、予備校講師、サラリーマンと多彩な職歴を歩むかたわら、IPO(新規公開株)で瞬く間に2億円近くまでの資産を形成したJACKさん。
全3回にわたって送るインタビューの第2回。今回はIPOで株を買うコツなどについて伺った。
目次
市場の全部がダメということはあり得ない
――株式投資において、重視されていることは何ですか?
やはり、節操のなさですね。1つの銘柄にこだわるのではなく、サクッと利益確定して次の銘柄で利益のチャンスを狙うというスタンスです。今は株高なのでバリュー株は買えないという人がいますが、「それなら空売りすれば良い。そうでなくても値上がりする株は何かあるよ」と考えています。
――ある手法や考え方に固執するのではなく、柔軟にということですね。
相場は常に変化していますから、投資スタンスもそれに合わせて柔軟であるべきです。「俺はこれでいくんだ!稼げている!」というスタンスが固まっている人は良いですが、ほとんどの人はそうではないと思います。
IPOやPOが得意だといっても、「新規公開や公募増資がない時はどうするの?」と、なりますよね。市場では日々せっかく値動きがあるのに、何かしないと機会損失です。
市場の全部がダメということはあり得ません。仮に全部ダメでも空売りがありますし、何かチャンスはあるのです。
IPO銘柄を狙うなら「ネット証券より店頭」
――ちなみに2025年の初めは、どんなものにチャンスを感じておられますか?
日本株にチャンスがなければ海外株に目を向けたら面白いかもしれません。日本では投資信託のREITが下がっているので、ここから買っていくか検討をします。
――JACKさんが最も得意とされている投資戦略があれば、教えてください。
IPOが好きです。最近でいったら東京メトロなどです。
――確かに注目度や勝率を考えるとIPOは魅力的です。しかし、同じことを考える人が多くて「当たらない問題」があると思いますが、そこはどう解決されていますか?
ネットでいくのか、店頭でいくのか、というところから考えます。ネットだと人同士の繋がりがないので純粋に確率論になるかもしれませんが、店頭の場合は人間的な差配に入り込む余地があります。それなら、証券会社の立場から見て「どういう人に配分したいと思うか」を考えます。それを踏まえて、時にはお金があるように見せる戦略を立てて、実際にそれで獲得を試みるといった具合です。
自分にはお金がなくても、お金がある人を紹介して優位に立った人も知っています。このような駆け引きやコミュニケーションが苦手という人であれば、やはりネットからのチャレンジになると思いますが、店頭での取引であればこういう人間的なテクニックでIPO株を手に入れることもできるわけです。
セカンダリーの勝ち方
――JACKさんのお人柄がよく分かる「戦術」ですね。