会社員850万円+ゲームYouTuber副業450万円 = 年収1300万。40代で手にした「年収1300万円」超えのリアルで堅実なマネー事情
「会社員としての安定を捨てずに、どこまで個人の稼ぎを最大化できるか」――。そんな現代的な問いに対し、驚くほど軽やかな足取りで答えを出している人物がいる。
さまざまな職種、経歴の方のリアルなお金事情をあらいざらい暴露していくみんかぶプレミアム連載「あなたの給与明細 見せてください」。
第2回は、都内の大手ゲーム会社で企画運営職に就きながら、多数の登録者数を持つゲーム系YouTuberとしても活動、さらに足元では株式のスイングトレードで着実に利益を積み上げているA氏(40代後半)のマネー事情に迫る。
組織の中核として働きながら、副業と投資を掛け合わせ、世帯ではなく「個人」で年収1300万円を超えたA氏の戦略を徹底解剖。10年超のYouTube活動で培った「ポイント還元によるランニングコスト・ゼロ」の裏技から、朝のわずか1時間で勝負を決める「負けないためのスイングトレード」の極意まで、変化の激しい時代を生き抜くための“多角的生存戦略”を語っていただいた。短期連載全3回の第1回。
目次
ゲーム業界「大手ホワイト企業」20年のキャリアと年収
私は今、大手のゲーム会社で企画運営の仕事をしています。キャリアのスタートは別のオンラインゲーム運営会社でしたが、現在はオンラインゲームがヒットし大きな成長をしたゲーム会社に所属しています。
現在は、会社が規模を拡大したこともあり、非常に「ホワイト」な環境で働けています。もちろんリリース直後などの繁忙期はありますが、昔のゲーム業界のような苛烈な働き方に比べれば、今はかなりゆったりと、年次相応の裁量を持って働けていますね。
会社員としての年収は、額面で約850万円です。ゲーム業界の企画職としては比較的高水準かもしれませんが、これは会社の立ち上げから関わってきた経緯や、現在の会社が上場を経て福利厚生や給与体系が整ってきたことが大きいと感じています。ただ、私のユニークな点は、この「本業」を盤石な基盤としつつ、別の「2つの柱」を持っていることです。
「YouTube収益はすべて投資へ」ポイントを使い倒す賢い副業運営
2つ目の柱が、10年以上続けているYouTube活動です。ジャンルはいわゆる「レトロゲーム系」で、広告収益とサブスクリプションを合わせて月平均20万円ほど。そこに年間30〜50件ほど舞い込む企業案件の報酬を合わせると、YouTube関連だけで年間約450万円ほどの稼ぎになります。
面白いのが、YouTubeの運営コストの考え方です。私はゲーム機や周辺機器をヨドバシカメラなどの家電量販店で購入するのですが、そこで貯まったポイントをすべて次の機材や経費に回しています。高級車や時計を買うような派手なYouTuberとは対照的に、徹底的に「生活のランニングコストをポイントで浮かす」という地味な工夫を重ねているんです。
そうして浮いたお金やYouTubeの収益は、そのまま「3つ目の柱」である投資へと流し込んでいます。
「一生一緒にNVIDIA」から始まった、新NISAとスイングトレード
投資を本格的に意識したのは、数年前。以前勤めていた会社が上場する際に自社株を持っていたことがきっかけで証券口座を作りました。最初はiDeCoや旧NISAでの積立を放置していただけでしたが、新NISAの開始を機に「成長投資枠」をどう使うか真剣に考え始めたんです。
そこで私が取った行動は、極めてシンプルかつ大胆なものでした。2024年の新NISA初年度、240万円の枠をすべてGoogle(アルファベット)株に一括投入したんです。さらに翌年には、SNSで「一生一緒にNVIDIA」と盛り上がっている投資家たちの熱量と、自分自身がゲーム業界に身を置きグラフィックボードの重要性を知っているという直感を信じ、240万円をNVIDIAに全振りしました。
結果として、Google株は購入時の約2倍、NVIDIAも30%以上の含み益が出ています。この「ガチホ(長期保有)」のNISA枠とは別に、今年2月から始めたのが、さらにアクティブに利益を狙う「スイングトレード」です。
朝1時間の“地雷設置”が勝負。1日1万円を狙う「我流スイング術」
スイングトレードの軍資金は現在200万〜250万円ほど。目標は「1日1万円の利益」です。本業がある身ですので、一日中画面に張り付くことは不可能です。そこで私は、市場が開く直前の8時50分に起き、そこからの30分から1時間でその日の勝負を決めます。
私の戦略は、いわば「地雷設置型」です。まず、値動きが激しく、かつ配当もしっかりしている銘柄――具体的には海運、石油、商社株などを狙います。逆にNTTや日本製鉄のような単価が安く値動きがマイルドな銘柄は、短期で利益を出すには不向きなので触りません。
朝の気配値やPTS(夜間取引)をチェックし、「ここまで下がったら買う」「ここまで上がったら売る」というポイントを決め、指値を入れておきます。みんなが熱狂して買っている最中に、あえて「中抜き」をするように利益を確定して降りる。深追いはせず、負けないことをテーマに、地雷を踏ませるように注文を置いておくだけ。あとは仕事に戻り、昼休みに結果を確認する。そんなスタイルです。
もちろん、500万円ほど投じていた任天堂株で大きな含み損を抱え、資金がロックされてしまうといった失敗も経験しています。しかし、それも「高配当株であれば、塩漬けになっても配当をもらいながら待てばいい」という守りの姿勢があるからこそ、精神的な余裕を持って続けられています。
会社員として組織の看板を背負い、YouTuberとして個人の発信力を磨き、投資家として資本を増やす。この3つのサイクルを回しています。