月次利益を10倍に激変させた“思考の転換”…1000万円の損失から生まれた、デイトレで生き残るための「絶対ルール」

デイトレードで勝つには、金融の高度な専門知識や相場の経験が不可欠だ——多くの人がそう信じて疑わないだろう。しかし、証券マンという経歴を持つ専業トレーダーの山下氏は、「証券会社時代の経験はむしろ邪魔だった」と断言し、金融未経験者にこそ勝機があると語る。同氏に、デイトレードを「究極の守りの手法」と位置づけ、知識ゼロから相場で生き残るための生存戦略と、初心者が踏み出すべき第一歩について伺った。全3回の第2回。
みんかぶプレミアム連載「デイトレード 最短で億り人を目指す!」第2回
目次
プロの「常識」が招いた罠。急騰相場で陥った“空売りの負のループ”
山下氏がデイトレードを始めたのは2012年11月。初月の月次利益は+232,362円、12月は+211,701円と、好調な滑り出しだ。さらに、2013年のアベノミクス始動に伴い信用取引の規制緩和も実施された。一度使った取引余力は翌日まで使用できなかったが、規制緩和後は決済のたびに余力が回復し、同じ保証金で何度でも信用取引を繰り返せるようになった。相場はこの規制緩和を追い風に、これまでの常識を超える急騰を見せた。
ところが山下氏は、この上昇に乗ることができなかった。「上がりすぎている、そろそろ天井だ」という読みから、強い銘柄に空売りを入れ続けた。急騰している銘柄に売りを入れ、さらに上がって踏まれる——。「踏まれる」とは、売り方が損失を抱えたまま決済を迫られる状況のことだ。それをわかっていながら、さらに売り増しを重ねてしまう。そんな負のループを、山下氏は何度も繰り返した。
「証券会社時代の相場では、こんな急騰はなかった。だからその常識に引っ張られて、強い銘柄に売りを入れてはやられる、ということが続いたんです。自分の経験則を信じるほど、相場の現実から遠ざかっていた」
2013年1月の月次利益は+41,836円、2月が+11,997円。資金は200万円からほとんど増えていなかった。転換点が訪れるまでの約4か月間、山下氏は「自分の読みが正しいはずだ」という信念にしがみつき、相場に逆らい続けた。