英語力ゼロからAIを駆使して外貨を稼ぐ!2歳児のママ・ちはや氏が辿り着いた「月プラス10万円」の海外案件獲得戦略

「英語が話せなければ、海外の仕事なんて獲得できるわけがない」――そんな固定観念を軽やかに覆し、未経験から独自の道を切り拓いているフリーランス女性がいる。2歳のお子さんを育てながら、Webライター、オンライン秘書、さらには海外案件の獲得までマルチに活躍するちはや氏だ。同氏は、歴史的な円安が進む現代において、個人がAIを駆使して外貨を稼ぐことは決して不可能ではないと語る。
本稿では、組織のしがらみから解放され、在宅ワークで人生の主導権を取り戻すための「主婦向けフリーランス戦略」を同氏が徹底解説。未経験からスタートしたWebライターとしての歩みから、出産を機に決意した「地域密着型の託児所ビジネス」、正式な英語教育を受けていない状態から海外プラットフォームで月+10万円を売り上げる驚きの「AI活用術」まで、そのリアルなロードマップを余すところなく語っていただいた。全4回の第1回。
みんかぶプレミアム連載「フリーランスの稼ぎ方大全」
目次
「会社員は長く続けられない」12年前の副業経験を頼りにフリーランスへ転身
今でこそ、私はWebライターやオンライン秘書、英語力がほとんどない状態での海外案件への挑戦など、幅広くお仕事をさせていただいています。しかし、最初から順風満帆なフリーランスだったわけではありません。
私がフリーランスとして本格的に歩み始めたのは、今から約6年前のことです。それまでは派遣社員や正社員として会社に勤めていました。主にテレビ局などのマスコミ業界で働いていたのですが、実は私、毎日の満員電車での通勤がものすごく苦手だったのです。人が溢れ返る車内に揺られているだけで、体力的にも精神的にも限界を感じていました。「このまま会社員を長く続けるのは、自分にはきっと難しいだろうな」と、ずっと思い悩んでいたのです。
そんな時に思い出したのが、さらにその5年ほど前(今から約12年前)に、副業として少しだけ経験していたWebライターの仕事でした。当時はまだ本格的なものではありませんでしたが、書くこと自体は嫌いではなかったのです。そこで、「あの時の経験を活かして、もう一度在宅でできるライター業に挑戦してみよう」と決意しました。
ありがたいことに、当時の繋がりから5年ぶりにライター業を再開させることができました。そこからの5年間は、記事の管理や編集を行うディレクション業務には回らず、ひたすら一人の執筆者として活動を続けました。なぜステップアップしなかったのかというと、ディレクターになると自分自身で執筆をしなくなってしまい、現場から離れてしまうような感覚があったからです。私は自分で手を動かして記事を書く現場が好きでしたし、1年目からずっと継続してお仕事をいただけるクライアントさんにも恵まれていました。そのため、無理に規模を拡大することはせず、自分のペースで書くという仕事を5年間やり続け、月収20万円ほどを維持しながら地道に活動を続けていたのです。
出産を機に直面した「一時預かりの場所がない」という地域の深刻な課題
そんな私のフリーランス人生に、2年前に大きな転機が訪れました。第一子の妊娠と出産です。
すでにフリーランスだった私は「在宅ワークなら、子どもが小さくても家で面倒を見ながら仕事が進められるだろう」 最初は、少し甘く考えていた部分もありました。しかし、実際に子どもが生まれてみると、子育ては想像以上に大変でした。特に生後3ヶ月を過ぎた頃からは、育児の合間にパソコンに向かおうとしても、全く作業が進みません。子どもの泣き声に応じ、オムツを替え、授乳をしているうちに、あっという間に一日が終わってしまいます。
「ほんの数時間だけでもいいから、子どもを誰かに預けて集中して仕事がしたい」
そう痛感した私は、地域で一時的に子どもを預かってくれる場所を必死に探しました。ところが、いくら探しても、私の住む地域には気軽に利用できる一時預かりの託児所がどこにもなかったのです。通常の保育園の一時預かりを利用しようとすると、事前の面談が必要だったり、大量の書類を提出しなければならなかったりと、手続きが非常に面倒でした。「明日、少しだけ美容院に行きたいな」「明日の午前中だけ、クライアントとのミーティングに集中したいな」と思っても、すぐには対応してもらえません。この複雑な仕組みは、孤独に育児と仕事を両立させようとしているママにとって、あまりにも大きな負担だと気づきました。
そこで、私の中にひとつの強い想いが芽生えたのです。 「地域に気軽に頼れる場所がないのなら、いっそのこと、私が自分で一時預かりの託児所を作ってしまおう」 と決意しました。
私は保育士の資格も、経営の知識も、何一つ持っていません。それでも「思い立ったら行動する」持ち前の行動力を発揮し、託児所を開設するためのコンサルティングを1年前に6か月間受講しました。現在は物件の確保に向けてそわそわしながら準備を継続している段階ですが、出産して子育てをする経験こそが、私のビジネスの枠を大きく広げるキッカケとなったのです。
「円安の今、外貨で稼ぐべき」英語力ゼロの私が海外案件に挑戦した真の理由
託児所の開業準備を進める中で、私はもうひとつの大きな挑戦を始めました。それが、ここ半年ほど本格的に取り組んでいる「海外案件の獲得」です。
きっかけは、X(旧Twitter)のコミュニティで出会った、海外オンライン秘書として活躍されている方の講座に参加したことでした。当時の私は「英語なんて全く話せないし、自分には関係のない世界だ」と完全に無関心だったのです。しかし、講座に参加するうちに「挑戦してみたい」と火がつきました。
今、日本は歴史的な円安の局面にあります。国内の案件をどれだけ頑張っても、日本の時給水準は海外に比べてどうしても低く抑えられがちです。「それなら、円安の今こそ外貨で稼ぐべきではないか」といち早く気づきました。海外案件にチャレンジしている人は少ない今こそチャンス──自分が先駆者になろうと動き始めました。
そして、海外案件にチャレンジした理由は、単に自分の収入を増やしたいからだけではありません。将来、私が地域のママ向けに一時預かりの託児所を作ったとき、そこへやってくるママたちと「フリーランスの働き方」について教えたいと思ったからです。自分自身が実際に外貨を稼ぐリアルな経験を積んでいれば、「英語ができなくても、海外からこれだけの収入を得られるんだよ」と、自信を持って他のママたちに教えることができますよね。まずは私が切り込み隊長として新しい道を切り拓き、そのノウハウを使って仕事と育児に悩むママさんたちを助けていきたい。そんな強い思いがあったからこそ、高いハードルを恐れずに一歩を踏み出すことができたのです。
「でも、英語が話せないのにどうやって海外のクライアントと仕事をするの?」と、不思議に思う方も多いでしょう。結論から言うと、私は「Gemini」や「DeepL」といったAIツールを駆使しています。現在の海外案件のやり取りは、そのほとんどがテキストベースで行われます。日本のクラウドソーシングサイトと同じように、海外のプラットフォームでも文字上での交渉がメインになるのです。
そのため、案件に応募時や案件が進行している際に、流暢な英語をペラペラと話せる必要はありません。自分で日本語の文章を作成し、それをAIツールで英文に変換する。そして、不自然な表現がないかを複数の翻訳ツールでクロスチェックしながら修正していく。この「日本語作成→AI翻訳→確認・修正」という徹底したAI活用戦略をとることで、英語力ゼロの私でも問題なく海外の仕事をこなすことができるようになりました。
実際にこの手法を始めてから、国内案件のみを扱っていた時期に比べて、月におよそ10万円ほどの収益増を達成することができています。海外のプラットフォームは時給単価も日本より高水準です。翻訳のチェック作業の手間はかかりますが、挑戦する価値は間違いなくあります。