給与明細を買い取って販売し月1000万円…Xフォロワー12万人超の「給与明細買取屋さん」に学ぶ、AI時代に勝つためのマネタイズ術
「他人の給与明細を買い取り、SNSに投稿する」――そんな一見奇抜なアイデアから、1日わずか1時間の作業で「月利益1000万円超」を弾き出す人物がいる。それが、X(旧Twitter)フォロワー12万人を超える「給与明細買取屋さん」だ。
YouTubeで伸び悩んでいたただのOLが副業で稼げるようになった方法や、1投稿で毎月30万円を生み出す「最も売れた給与明細」の裏側など、彼のもとにはネットでは決して手に入らない生々しい一次情報とマネタイズの秘密が集まる。
本連載では、読者から「お金を払うから見せてくれ」と頼まれる戦略から、会社員でも真似できるSNS×noteの副業ロードマップまで、その全貌を徹底解剖する。全3回の第1回。
みんかぶプレミアム連載「副業・スモビジで億り人に 令和の稼ぎ方新常識」
目次
暇つぶしで始めたXアカウントから「利益1000万円」が生まれるまで
——単刀直入にお聞きしますが、現在の「給与明細買取屋さん」の売上や利益、作業時間は具体的にどれくらいなのでしょうか?
noteでの売上で言うと、多い月で1000万円を大きく超えますね。そこから手数料が引かれて、だいたい1000万円超が純利益として自分の手元に入ってくる感じです。作業時間は1日に平均して1時間くらいですね。だらだらやって2時間かかることもありますけど、集中してやればもっと短く収まります。
(編集部注:取材時、実際の売上画面を編集部で拝見し、上記実績を確認いたしました)
——1日1時間の作業で月利益1000万円超…!最初から緻密な戦略を立てて始めたビジネスだったのですか?
いやいや、全くそんなことないですよ(笑)最初は1円も稼ぐ気なんてなくて、本当にただの趣味というか「ネット上の遊び」として手探りでスタートしたんです。
——元々はどんなきっかけでX(旧Twitter)での投稿を始めたのですか?
僕はもともとIT系のサラリーマンをやっていたんですが、20代の時に起業して今も経営者をしています。30代になって本業がかなり手離れして暇になったので、「何か新しいことをやろうか」と思ったのが最初でした。
——本業の暇つぶしから始まったのですね。
そうなんです。で、前々から「日本人ってお金や税金、給料の仕組みについて知らなすぎるな」という社会課題を感じていたので、そこをテーマにした事業を思いついたんです。ただ、法人で個人の給与データを扱うとなるとコンプライアンスのハードルが高すぎて無理だなと断念しまして。「じゃあ、個人で趣味として遊んでみよう」と開設したのがこのアカウントでした。
「俺の会社の方がもっと…」ブラック企業の給与明細公開で炎上
——最初の投稿はどんな内容だったのですか?
社労士の資格を持って社労士事務所で働いている友達から、実際の給与明細を送ってもらったんです。その内容が「残業月100時間で手取り10万円台」という強烈なブラック環境で。それをそのままXにドンと投稿したら、一気に炎上したんですよね。「これはひどすぎる」「俺の会社の方がもっと悲惨だ」みたいに盛り上がって。
——最初から「給与明細買取屋さん」という名前で投稿されていたのですか?
はい。当時は他人の給与明細を買い取るアカウントなんて存在しなかったんですが、「アカウント名をこうしておけば、もしかしたら他の人も送ってくれるんじゃないか」という未来への希望を込めて名付けていたんです。そうしたら案の定、炎上を見たユーザーたちから「俺の明細も投稿してくれ!」とDMが届くようになって、それが今の形へと繋がっていきました。
作業時間は1日約1時間。完全在宅・利益率85%の「超省エネ運用」のリアル
——1日たった約1時間の作業でそれだけの利益を出しているそうですが、日々の具体的なルーティンを教えていただけますか?
タスクはめちゃくちゃシンプルですよ。基本的には以下の4ステップだけです。
- DMの確認と採用(約5分):毎日勝手に送られてくるDMをチェックして「これは面白そうだな」という情報を選定します。
- 質問の送信(約5分):採用した投稿者に対して、読者が一番気になるであろうポイント(労働環境や人間関係、社内の秘密など)を深掘りする質問(10個程度)を5分で作ってDMで送ります。
- 投稿と拡散(約40分):給与明細の数字を自作のグレーのExcelテンプレートへ手打ちで転記し、完成した画像やテキストをフォルダーに保存。大体夕方の時間帯に新規投稿します。
- その他作業(約10分):合間で過去の反響が大きかった投稿を定期的にリツイートするなど。
——ここで一つ気になるのですが、なぜ原本の写真をそのまま貼るのではなく、わざわざ時間をかけてExcelへ手打ちで転記しているのですか?
それは「提供者の会社バレを防ぐため」です。給与明細の紙のフォーマットや印字、項目の並び順って、会社によって特徴があるので、原本の写真をそのまま載せると勤務先が特定されるリスクが高いんです。だから、僕が用意した灰色の共通テンプレートに数字だけを全て打ち直すことで、投稿者のプライバシーを守りつつ純粋なデータとして世に出せるようにしています。
——なるほど!投稿者を守るための工夫が、そのままフォーマットの統一感にも繋がっているのですね。
そうですね。大がかりな撮影機材もいらなければ、何時間もかかるリサーチもいりません。一度作ったテンプレートと仕組みに情報を流し込むだけで、利益率85%以上のビジネスが毎日1時間で回るようになります。