どこまで円安に向かう? 短期売買強者が教えるトレーダーが勝ち抜くための「1つの解」
日米協調介入が行われ、163円台から155円台まで大きく動いたドル円相場。これから、FXで戦っていくにはどんな思考が必要なのでしょうか。
23年のキャリアを持ち、短期売買の強者である村居孝美さんに、トレーダーが勝ち抜くための方法について語っていただきました。インタビュー全2回の第1回。
介入は恐怖との戦い
ーー介入がありましたね。ショートは取れましたか。
一回取りましたが、その後また上がっていきましたよね。上がったところでもう一度介入が来るだろうと考え、ショートポジションを入れました。
当時は夜だったので家に帰らなくてはいけなくて、帰るまでの間にさらに上がってしまい、怖くなってロスカットしました。家に帰ったら、案の定その夜に下げが来ていました。持っていればよかったのですが、怖くてできませんでしたね。
ーー介入で一時155円台まで落ちたものの、いままた157円まで円安に戻っています。この流れをどう見ていますか。
戻っているといっても、「157円ですからそれほど戻っていない」と私は判断しています。ただ、日米どちらの政府にとっても、この介入でもっと下がってほしいという思いはあったはずです。それでも大きくは下げきれていないという状態ではないでしょうか。
私は、まだ介入はやってくる気がしています。9月と10月には日銀の金融政策決定会合が控えていて、そのときに危険な状態になる可能性も視野に入れておかなければなりません。この会合の結果次第では、マーケットが「日本も本腰を入れてくるか」判断するのだと思います。
利上げは織り込み済みか?
ーー日銀の利上げは、市場に織り込まれている感じでしょうか。
利上げがあるのではないかとは言われていますが、まだ織り込まれてはいない気がします。むしろ、利上げをしなくて済むように、介入で円安を抑えようとしているように見えます。上げざるを得ないのはわかっているけれど、上げる時期をなるべく先に延ばしたい、というのが本音ではないでしょうか。
ーーテクニカル上の攻防ラインを教えてください。
まず160円の大台です。ここは心理的な節目であり、直近の戻り高値の水準でもあります。ここを明確に上抜けない限り、チャート上、ドル円は右肩下がりのバイアスが継続すると見ています。その上には160.8円付近に直近の反発時の高値ライン、さらに163.9円付近に年初来高値圏があり、これは中長期的な強いレジスタンスとして機能します。
159円、160円辺りに到達すると、そこから揉み合う形になると思います。最高値を少しでも超えたら再び介入が視野に入ってくるので、その手前のレジスタンスラインをそれぞれ死守できるかどうかは、トレーダーとして見ておきたいですね。
ーー今回の介入ですが、163円超えから一時155円台まで、8円の下げでした。これは大きいと感じますか。
大きいですね。今回は「やってきたな」という感じはありました。ただ、まだ少し足りないと思っています。もうひとつガツンとやってほしかった。協調介入ならもう少し行くかなと思っていたので、協調介入の割にはやや物足りなかったというのが正直な印象です。