初心者がプロップトレードに挑戦するまでの最短ロードマップ…コンサル500名超のプロが語るトレードの本質とは
「自己資金が少なくても、大きな資金を動かせる」——そんな魅力から、FXトレーダーの間で注目を集めるプロップトレード。
しかし、FX歴10年以上、500人超のトレーダーをコンサルしてきたケッティー氏は、「初心者がいきなり有料のプロップファームに挑戦するのはおすすめしない」と話す。
では、プロップトレードに挑戦できるレベルまで、初心者はどんな順番で経験を積めばいいのか。環境認識、手法の検証、デモトレード、ファンダメンタルズの学び方まで、プロップ挑戦前に身につけておくべき「勝てる土台」を聞いた。全3回の第1回。
みんかぶプレミアム特集「デイトレで稼ぐ人、退場する人――プロップトレード最前線」
「プロップをやれば勝てるようになる」は大きな勘違い
最近は日本でもプロップファームが知られるようになりましたが、私がまず伝えたいのは、プロップファームはトレードを教えてくれる「学校」ではないということです。
「プロップに挑戦すれば、トレードがうまくなるんじゃないか」「評価プログラムを受けながら勉強すればいい」と考える初心者もいるかもしれません。ただ、私はこの順番は逆だと思っています。
まず自分でトレードを勉強し、ある程度勝てる状態を作る。そのうえで、自分の資金だけでは大きなリターンを狙えない人が、資金効率を高めるためにプロップを使う。本来はそういう順番ではないでしょうか。
海外では、自己資金の少ない若いトレーダーが、まずプロップファームで実力を試し、そこで資金を作ってから自己資金での運用に移っていくケースがあります。ただし、何も知らない初心者がいきなり挑戦しているわけではありません。
それまでにしっかり勉強し、デモ口座や少額の資金でも一定の成績を出せる。「技術はあるけれど、運用するための資金が足りない」という人が、次のステップとしてプロップを利用するわけです。
日本では、そこが少し飛ばされて、「初心者でもプロップなら稼げる」というイメージが先行しているように感じます。
プロップトレードを始める前にデモ口座を勧める理由
初心者の方から「プロップを始めたい」と相談されたら、私はまず無料のデモ口座で練習することを勧めます。
プロップファームには、1日の損失上限や最大損失額など、それぞれ細かなルールがあります。まずは挑戦したいプロップファームの条件を調べて、そのルールを自分のデモ口座で再現してみるんです。
例えば、「1日の損失がここまで達したら取引終了」「口座資金がここまで減ったら失格」といった条件を自分で設定し、その範囲内で本当に利益を残せるのかを試してみる。
そこで勝てない状態なのに、お金を払って評価プログラムに参加したからといって、突然勝てるようになるわけではありません。
デモ口座なら無料で何度でも検証できます。それなのに、十分な練習をしないまま有料の評価プログラムに挑戦し、失格するたびに買い直す必要はないと思っています。
もちろん、「プロップがどういうものなのか、一度体験してみたい」ということであれば、最小のプランなどで試してみるのはいいでしょう。ただ、落ちるたびに「次こそ受かる」と何度も買い直すのは違います。
まずはデモ口座で、プロップと同じルールの中でも利益を残せる状態を作る。それができてから有料の評価プログラムに挑戦する方が、ずっと合理的だと思います。