フォトグラファー・映像作家・芸人の「3足の草鞋」で年商1000万円!個人クリエイターが「自分の価値」を高めるポートフォリオ戦略
「フォトグラファーとして独立して稼ぐには、有名スタジオでの厳しい下積みや専門的な人脈が不可欠だ」――そんな業界の固定観念を軽やかに飛び越え、SNS投稿をきっかけに独立、現在は年間売上1000万円規模の事業を展開している人物がいる。フォトグラファー、映像作家、アートディレクター、そしてケイダッシュステージ所属のお笑い芸人という多彩な顔を持つヒサノモトヒロ氏だ。
本稿では、在宅での編集・ディレクション作業と現地での撮影を柔軟に並行させながら、個人のクリエイティブを仕事に変えてきた同氏のキャリア戦略を徹底解説。売上200万円未満のどん底から赤字覚悟の自主制作でポートフォリオを磨き上げて黒字化した軌跡、そして芸人活動で培った「大喜利感覚」をビジュアル制作に落とし込む独自の強みまで、本人の語り下ろしで明かしていただく。全3回の第1回。
みんかぶプレミアム連載「在宅副業、在宅ワークで稼ぐ術」
「SNSへの投稿」から始まった成り行きのキャリア
普段は妻と子どもの3人家族で暮らしています。仕事としてはフォトグラファー、映像制作、アートディレクター、そしてお笑い芸人をやらせていただいています。働き方としては、ディレクションやデザイン、映像編集といった作業はご自宅などで行い、写真の撮影に関してはプレイヤーとして現地に出向く形ですね。いくつか肩書きはありますが、収入のメインはフォトグラファーです。
僕がフォトグラファーを始めたのは20歳の頃でした。もともと海外に1年ちょっと行っていた時期があって、その時に現地で撮影していた写真をSNSにアップしていたんです。そうしたら、たまたまその写真を見た方から撮影のお仕事をいただきまして。そこから成り行きで、ずっとフォトグラファーとして活動を続けているという形です。
写真から始まって、映像制作やアートディレクターといった仕事へ派生していったのも、何か意図があったわけではありません。若い頃に自主制作などをずっと続けていたのですが、「こういう風になろう」と自分で狙ったというよりは、作ったものを評価してくれる方がいらっしゃってお仕事をいただき、それを一つひとつこなしていったら、気づけばカタカナの長めの役職がついたという感じなんですよね。
お笑い芸人の活動も同じ20歳くらいのタイミングで始めました。「バイトもしなきゃな」と思っていた時期に、たまたまカメラの仕事が同時に走り出したんです。コロナ禍に入ったタイミングで一度芸人を完全にやめて、写真や映像の仕事へ完全にシフトしたのですが、コロナが明けた3〜4年ほど前に再開しました。現在はケイダッシュステージという事務所に所属して活動しています。費やしている時間だけで言えば、実は芸人の時間が一番多いかもしれません。
ただ、収入の割合で言うと、完全に写真と映像で120%稼いで、芸人でマイナス20%という状態です(笑)。どちらかに軸足があるという強い自認はないのですが、結果的にそういう形になっていますね。