外せない銘柄は? 3億円超運用の投資家が教える後悔しない!「利食い」の考え方
本稿で紹介している個別銘柄:NVIDIA(NVDA)、マイクロン・テクノロジー(MU)、スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(SPCX)、NTT(9432)
2025年4月から2026年6月まで、1年2カ月にわたって走り続けた日本株。日経平均株価は6月に7万2831円の天井をつけましたが、そこから上値が重い展開が続いています。
3億円以上の資金を運用する個人投資家のkenmoさんは、この相場はどう見ているのでしょうか。
kenmoさんが今注目している3銘柄を教えていただきました。
みんかぶプレミアム特集「不安定な相場 ズバリ!こう仕込む」第6回。
半導体の底打ち予想
ーー中小型株へのこだわりを捨ててAI半導体に舵を切ったとお話しいただきました。半年ぶりの取材ですが、今はどうですか。
AI半導体はキオクシアの11万円天井を境に下落トレンドに入ったので、この3カ月ほどはAI半導体では勝負せず、ソフト、SaaS、コンサル、内需バリューといった辺りを買っていました。実際にその辺りが強かったですね。TOPIX連動の大型株も持っていましたが、持っている必要性を感じなくなりましたので売りました。その代わりに、小型株と配当利回り3%~4%で成長しているバリュー系を組み入れているという状況です。
半導体については、取材日の9月14日時点の話として、10月くらいに底打ちするだろうと思っています。今は半導体関連を4銘柄ほどポートフォリオに入れていて、資産規模でいうと10%から20%です。
この取材日にキオクシアを買いましたが、キオクシアを買うとポートフォリオが10%ほど動きます。キオクシアは短期で買ったり売ったりを繰り返していますね。
配当がある会社とない会社
ーー今回取材させていただいた別の記事で損切りについてはチラリとお話しいただきましたが、利食いの条件を教えてください。
今は、配当がある会社とない会社でルールを変えています。
まず、配当利回りが1%台やそれ以下、あるいは無配の会社に関しては、株価が上がったら絶対に利益確定しなければいけないと思っています。配当で入ってくる会社ではなく、値上がり益を狙いに行っている会社ですから、株価が20%上昇だろうが30%だろうが50%だろうが、上がったら絶対に売って利益を確定します。
30%で売った後に2倍まで行ったというのは普通にあります。ただ大事なのは2倍を取り切ることではなく、利益を取って帰ってくることです。一番良いところで買って一番良いところで売れれば素晴らしいですが、常人ですからそんなことはできるはずがありません。
この「利益を必ず持って帰ってくる」という基本的な考え方さえ忘れなければ、売り時で悩むことはありません。上がり始めたら段階的に少しずつ売ることはやりますが、ルールでガチガチに決めているわけではないのです。
高配当株に関しては、配当利回りが3%を切り始めたら、来期の業績がどのくらい出るかを試算します。来期の業績が出てもなお配当利回りが3%を下回ってくると思ったら、ポジションを減らすか利益確定を考えます。今期ではなく来期のEPS(1株当たり利益)で見て、3%を下回るなら割高と判断します。