100万円→1億4000万円・年間配当420万円にした“億り人“投資家がこだわる投資先「10の条件」
「1倍を下回る局面が来たら、かなりの買いチャンスなのではないか」。リーマン・ショック後の日経平均PBRの動きからそう気づいた個人投資家のかげやまさんは、2011年から2012年にかけて、仕事で貯めた3000万円を一気に株式市場へ投じました。
2003年に約100万円で始めた投資は、今では資産約1億4000万円、年間配当金約420万円にまで成長しています。
これまでの歩みと現在の相場観、そして投資候補を絞り込むための10の条件を伺いました。
みんかぶプレミアム特集「サナエノミクスの勝ち方」第1回。
投資歴20年以上、億り人の投資スタイル
ーーまずは、かげやまさんの投資遍歴を教えてください。
今はIT系の自営業を本業にしていますが、もともとは新卒で国内の準大手証券会社に入社し、2年ほどで退職しています。自己資金で日本株の投資を始めたのは2003年、25歳のときで、元手ははっきり覚えていないものの、おそらく100万円前後だったと思います。
ただ、始めてからしばらくは思うように結果が出ず、試行錯誤の日々が続きました。転機は2010年で、ようやく自分なりの法則のようなものが見えてきたんです。これは再現性がありそうだという手応えを得たので、2011年から2012年にかけて、仕事で貯めてきた3000万円ほどの資金をまとめて株式市場に投じました。投入資金はトータルでもその3000万円程度ですが、20年あまりで資産は約1億4000万円まで増え、今では配当金だけで年間420万円ほどが入ってくるようになっています。
今は、増配株をとにかく安く買って長く持つというスタイルで投資を続けています。
ーーこれまでの成功体験と失敗体験、そこから生まれたマイルールを教えてください。
まずうまくいかなかった頃の話をすると、投資を始めた25歳の頃は明確なルールがなく、ほとんど感覚で売買していました。勝てた記憶はほぼないと言っていいくらいです。今振り返ると、なぜその銘柄を買うのか、いくらで買うべきなのかという基準が曖昧だったことが、結果が出なかった一番の原因だったと思います。
転機になったのは2010年ごろです。当時、日経平均株価の株価純資産倍率(PBR)というものを見ていまして、2005年から2007年ごろは2倍前後だったのに対し、リーマン・ショック(2008年)後は0.8倍台まで低下していました。その後に日経平均PBRが盛り返していくのを見て、「100年に一度の金融危機」と言われたリーマン・ショック時で0.8倍台まで下がったのなら、次に0.8倍までは行かないとしても、1倍を下回るような局面が来たら、かなりの買いチャンスなのではないかと気づいたのです。
それに気づいたのが2010年で、実際に2011年と2012年に日経平均PBRが1倍を下回る局面が来ました。そこで「これは大チャンスだ」と思い、それまで仕事で頑張って貯めた3000万円を株式市場に投入したのです。その結果、2017年ごろには資産を約8000万円まで増やすことができたのが、ひとつ大きな成功体験です。