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「本も分析も苦手」株・FXで失敗した40代が、年間876万円の配当・分配金を見込むまで

みんかぶプレミアム特集「決算シーズンに考える、株と資産形成の最適解」

 投資にまとまった資金を使うのが怖い。少額では、買っても意味がないのではないか。2026年の配当・分配金を年間約876万円と見込み、サイドFIRE生活を送る配当ウサギさんも、かつては株とFXで失敗し、投資から離れていた。全4回の第1回では、2020年に投資を始め直した経緯と、無理なく買い続けるための金額の考え方、配当の記録と目標の立て方を聞いた。


 みんかぶマガジン特集「決算シーズンに考える、株と資産形成の最適解」

本も分析も苦手、それでも年間約876万円を見込む「週2〜3日勤務」の暮らし

 こんにちは、配当ウサギと申します。Xでは主に、1株ずつ株を買う投資について発信している40代個人投資家で、今は小さな会社を経営しながら週2〜3日程度働いています。仕事を完全にやめるのではなく、仕事の収入と投資から受け取るお金を合わせて暮らす、いわゆるサイドFIREの生活です。


 2020年に投資を再開し、2026年の配当・分配金は年間約876万円になる見込みです。ただ、この金額は毎月の少額の積み立てだけでつくったわけではありません。それに、最初から投資が得意だったわけでもないんです。今も本を読むのは苦手ですし、決算や売上の数字、PERやPBRといった指標も、意味は知っていても毎日のように追っているわけではありません。


 一方で、配当がどれくらい入ったか、資産が毎月どう変わったかを記録するのは好きです。分析は得意な人の解説を参考にしながら、自分は買った後の記録を続ける。全部を自分でできるようにするより、そういうやり方が自分には合っていました。読者の皆さんの中にも、本を読むことや分析が苦手な方はいると思うので、特にそういった方に向けて、私がどうやって配当を積み上げてきたのかをお話ししていきます。

キヤノン100株で約70万円、FXでも貯金を失った…失敗続きの投資を2020年にやり直したワケ

 初めて株を買ったのは2006〜2007年ごろです。友人に誘われ、名前を知っている会社なら安心だろうと、キヤノンを100株、約70万円で買いました。一度にこれだけのお金を使うことに、少し抵抗があったのを覚えています。

 その後、リーマン・ショックで評価額は40万円まで下がり、約30万円の含み損を抱えました。下がったところで100株を買い足すと、平均取得単価が下がり、損は少し和らいだように感じました。ただ、そのためにはさらに約40万円が必要でした。安く買えるといっても、下がるたびにこれだけの金額を用意するのは続けられず、結局キヤノン株は手放しました。

 その後、FXなら面白いかもしれないと試したこともありましたが、よく分からないまま始めてしまい、150万〜200万円ほど損をしました。それをきっかけに、しばらく投資から離れていたんです。

 そんな中で投資を再開したきっかけは、2020年、コロナ禍で仕事が大きく減ったことです。売上が立たなくても社員の給料は払い続けなければならず、会社のお金は減っていく一方でした。このまま仕事が戻らなかったらどうなるのか、将来への不安が大きくなっていました。

 そんなとき、仕事を通じて米国株についてプロの方から話を聞く機会がありました。投資の魅力についての話を聞いて、ちゃんと勉強すれば将来の安心につながるかもしれないと思ったんです。そこから米国株を少しずつ試しながら、投資を一から学び直すことにしました。学び直すなかでよく見ていたのが、リベラルアーツ大学の両学長の動画と、中田敦彦さんのYouTube大学です。日本株をもう一度買ってみようと思ったのは、それからしばらく後のことでした。

下がっても「また買える」、1株ずつにして変わったこと

 きっかけは、SNSで「今日はトヨタを1株、ソフトバンクを1株買いました」といった投稿を見たことです。みんな1株ずつ買っているんだと知って、それなら私もまねしてみようと思いました。


 1株なら、1,000円や2,000円で買える株もあります。こうして1株ずつ買うようになると、以前のように数十万円をもう一度出すのとは違い、下がってもまた少し買い足せるので、値動きを見るときの気持ちが変わりました。


 上がればうれしいですし、下がれば安く買えると考えられるようになりました。もちろん、下がった株を買い足せば必ずうまくいくわけではありませんが、一度に使うお金が小さければ、次に買う余地を残せます。下がるたびにまとまったお金を用意できない私のような方には、この違いが大きいと思います。


 そのうち私も、毎日何かを1株買って、その内容をXに投稿するようになりました。「今日は何を買った?」「これを買った」と、同じように少しずつ買っている人たちと話すのも楽しかったですね。自分で考え出した方法ではなく、人がやっているのを見て、これならできそうだと始めた買い方なので、特別な知識がない人でも始めやすいと思います。

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この記事の著者
配当ウサギ

「配当株」専門の個人投資家。「配当で人生をちょっと豊かに」をテーマに、高配当株の1株投資をコツコツ実践中。 独自に作成したGoogleスプレッドシートを活用し、割安なタイミングで配当株を購入する投資手法を確立。今年10月に初著書となる『Googleスプレッドシートで高配当投資』を出版。感情に左右されず、ルールに従って着実に買い増しを続けている。 X(旧Twitter)やThreadsで、毎日楽しく役立つ投資情報をお届けしています。

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