ビバ管理される人生!自力で投資する自信がない人間は生命保険に加入せよ #PR
目次
生命保険という「老後資金」
投資で「生命保険を買うのは情弱」というのは、もはや定説になっている。といっても、「生命保険が投資?」という方も多いと思うので、まずはその前段にある「投資性が高い保険商品がある」という話からさせていただきたい。
生命保険というと、一般的なイメージは「死んだらお金が遺族に渡る保険」だろう。実際その通りだ。たとえば、私が死んだら夫には最低限の葬儀費用が渡るようになっている。さすがに、火葬くらいはしてほしいからね。
他にも子どもが他人に怪我をさせてしまったら慰謝料を代わりに支払う保険だったり、入院したらその分の費用を立て替えてくれる保険もある。いずれにしても、保険は「いざというときのお金」を担保してくれる、安心料として存在している。
だが、それだけで終わらないのが、保険の面白いところだ。たとえば、私は老後に年金代わりのお金が月々で支払われるタイプの生命保険に入っている。死後に夫へ行くお金よりも、年金代わりにもらえるお金を期待した保険商品である。
私が積み立てたお金は生命保険会社のプロが投資し、純粋な積み立て額よりもマシマシで支給できるよう努力してくれる。(ただし投資なので、努力が実るとは限らない。為替リスクもある。それは他の投資と同じである)
この手の生命保険は「万が一の保障」というよりも、老後資金の積み立て・投資の側面が大きい。そのため、老後資金について考えるときに、NISAやiDeCoと一緒に保険商品の積み立てを視野に入れた方も多いのだ。
生命保険は投資するだけ損
で、ここで必ず出てくるのが「生命保険は積み立てるだけ損」という意見だ。まったくもって真実である。なにしろ、NISAやiDeCoの非課税枠は使えない。つまり、お金を受け取るとき、普通に課税されてしまう。そのうえ、手数料も普通の投資より高い。さらに、お金を預けた生命保険会社が潰れてしまった場合は、受け取れる額に制限が出る可能性もある。
リスクが少ない投資を考える人間なら、黙って証券口座を作って、インデックス投資(株価指数と同じ値動きを目指す投資)で長く積み立てていくのがいいだろう。
で、だ。そこで私は思ってしまうのである。
「インデックス投資ができる人間はいいよなァ~!! お前ら、まともに証券口座を開けるくらい事務手続きが得意なんでしょぉ!? しかも、つみたてNISAやiDeCoの手続きって死ぬほど面倒なのに、その山を乗り越えられる、限られた人種なんでしょおおお?」
と。
つみたてNISAをしている割合は、2021年12月末時点で人口の5%しかいない。iDeCoに至っては、加入者数は約293万人。元King & Princeのアイドル、平野紫耀さんがInstagramを開設して4日で獲得したフォロワー数より少ない。愛知県名古屋市の、人口分くらいしかない。
つまり、「なんとなく怖い」「なにそれ?」「手続きが煩雑すぎる」という理由でNISAやiDeCoに手を出せていない人が多数派なのだ。
生命保険は、そういった人間に対する救済なのである。
手数料は高いさ。なぜなら、手続きをしてもらえるからね
そう、生命保険の手数料は高い。だから生命保険で投資をしても、戻ってくる額はおそらくインデックス投資よりも低いだろう。だが、それを超えてもなお、生命保険会社にお金を預ける理由がある。
それは、
「積立額が引き落とされなかったとき、担当者が私へ連絡してくれる」
ことである。
「そんなの当たり前」 と思ったかもしれない。だが、通常の投資では、積み立てる分の金額が口座になかった場合、メールが1本来て終わりである。だが、生命保険会社は何度もリマインドしてくれる。それが儲けの元だからだ。何なら電話もくれる。
だから、私のように積み立てを忘れやすいザコでも、なんとか積み立てを続けられているのである。度々私に連絡をせねばならない生命保険の担当者には申し訳ない限りだが、それが契約している理由なので許してほしい。
生命保険には「解約しづらい」メリットがある
さらに、生命保険は解約しづらい。別に、担当者から変な引き止めがあるからではない。解約手続きが面倒だからである。そのため、自分ですぐに現金を引き出せてしまう証券口座より、お金が積み立てやすい。
「そんなの当たり前」 ともう一度思ったかもしれない。だが、すぐに引き出せてしまう積み立てなんて、意志薄弱な私の手にかかればすぐ残金0にされてしまうのである。子どもの学費、会社の売上減少、なんでも言い訳はつく。貯めに貯めたお金も、私という貢ぎ精神の持ち主に出会えばイチコロである。ホストにでもハマった日には、即日全額出金するね。
というわけで、私は現金の預金をコツコツ積み立てることができない。だが、そこに「人間の担当者」という解約の壁があれば話は別だ。「あのぉ……ホストにハマったんで、生命保険解約したいです」なんて言おうものなら、私の担当者は必死で止めてくれるに違いない。申し訳ない。だが、それが生命保険に契約した理由である(2回目)
そう、生命保険は通常なら老後資金を貯められないような人間に残された、わずかなユートピアなのである。
慎重に比較して生命保険を選ぼう
ところで、「生命保険を選ぶ」という段階だけは手を抜いてはいけない。生命保険会社は民間の法人である。つまり、何かあったら潰れてしまう可能性がある。さらに、いざというとき支払いを渋られるようなサービスも選びたくない。自分が重度障害者になったのに、金を出し渋られる保険会社と法廷で争うなんて、まっぴらごめんだ。
というわけで、私が着目しているのは「ソルベンシー・マージン比率」と、「苦情割合」である。
ソルベンシー・マージン比率とは
ソルベンシー・マージン比率(Solvency Margin Ratio)は、保険会社の経済的健全性を評価する指標のひとつだ。災害などで突発的に保険会社の支払額が増えても、どれくらい耐えられるか? を考える指標と思ってもらえればいい。
ソルベンシー・マージン比率は保険会社の「総資本」を「総リスク」で割ることで計算される。ソルベンシー・マージン比率が高いほど、保険会社の財政健全性が高い。逆に、比率が低いと保険会社の経営が不安定であると考えられ、将来的なリスクに対応できない可能性がある。
具体的には、ソルベンシー・マージン比率が200%を切ると「危険水域」と言われる。
みんかぶ保険では、契約件数順に保険商品がランキング化されている。
ランキング上位には、ソルベンシーマージン比率の高い保険会社も多いことから、変なアフィリエイト広告に惑わされず、純粋な契約数に基づいた掲載順で見られるので参照しやすいといえる。
苦情割合とは
一般社団法人「生命保険協会」では、生命保険会社に寄せられた苦情をデータ化している。ただし、契約件数が多いと苦情「件数」は自動的に増えるので、件数そのものではなく、割合で考えるべきだ。
「苦情 ランキング 生命保険」などをGoogleで調べると、ワーストの生命保険会社リストが出てくる。ここではリストを掲載しないが、それらの会社を避けて契約するとよい。なお、生命保険以外にも、自動車保険、学資保険などジャンル別にランキングは見られる。
契約後ラクをするために、契約前にしっかり調べる
というわけで、契約後に積み立てされているかチェックしてくれて、解約の防波堤になってくれる「人」のいる生命保険は、私のように「節約する上で、自分が一番信頼できない」タイプにおすすめだ。
その上でもぜひ、事前によく調べてから生命保険会社を選んでほしい。みんかぶ保険に有用な記事が増えているので、ぜひ調べてから問い合わせをしていただきたい。
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