スロプロから株へ。1年目で550万円を溶かした男が19年負けなしデイトレーダーになれた理由

株式投資歴20年、うち19年間勝ち続けるデイトレーダー・Rょーへー氏。そのキャリアのスタートは、スロットと弟に背中を押されるという意外なものだった。
準備も勉強も一切なく飛び込んだ相場で、1年目は12ヶ月連続で負け続け、550万円を失った。それでも退場しなかった理由、そして転機となった「たった2つの変化」とは何かを伺った。全4回の第1回。
みんかぶプレミアム連載「デイトレード 最短で億り人を目指す!」第7回
目次
知らないから飛び込めた「相場で生きる」という選択肢
Rょーへー氏がデイトレードを始めたのは、2006年のことだ。現在は株式投資歴20年、そのうち19年間勝ち続けるトレーダーだが、そのスタートは華々しいものとはほど遠かった。
Rょーへー氏はもともとスロットで生計を立てるスロプロだった。ある日、就職と同時に株式投資を始めた弟から「株、面白いよ。一緒にやってみたら」と声をかけられた。スロットも株も、突き詰めれば「確率と向き合う世界」という点では共通している。その感覚が、相場への入り口をごく自然なものにした。ただ、弟の長期投資は当初からうまくいかなかった。2006年はライブドアショックの直後で、株式市場はひたすら下落していた時代だ。そんな環境の中で、最初から短期売買を選んだ。
「デイトレが9割退場する世界だってことも、そもそも知らなかった。だから逆に大丈夫だったのかもしれない。怖さすら知らなかったから飛び込めたんだと思います。下がり続ける相場でも稼げる可能性があるデイトレードなら、家にいれば向いているんじゃないかって、それだけの発想でしたね」
勉強は何もしなかった。本を読むことも、動画で予習することもなく、いきなり実弾を入れて相場に飛び込んだ。
数十秒で2万円。その「快感」が1年間の地獄を作った
初めて買った銘柄はゴメスコンサルティング(現在上場廃止)。数十秒で約2万円の利益が出た。「こんなにサクッと取れるのか」と驚いた。
さらにそこから5分も経たないうちに、仮に持ち続けていたら10万円の利益が出るほど上昇した。利確した後に株価が上がっていく光景を見てしまったことが、最初の致命傷になった。「売らなければこんなに行ったのか」という感覚が頭に刷り込まれた。
含み損が出ても損切りできず、デイトレードのつもりで買ったポジションをそのまま持ち越す。塩漬けになった株がひたすら下がり続ける。それを1年間、繰り返した。
「デイトレをやっているつもりなのに、実際にはデイトレじゃないことをずっとやっていたんです。含み損が出たら『もう少し待てば戻るかも』って思って持ったまま。それが重なって重なって、気づいたら塩漬けになってる。デイトレのはずなのに、翌日も翌々日も持ち続けて、ひたすら下がっていく。本当に1年間それをやり続けていました」