「専業主婦の頃の方がブランド物を買っていた」。安保氏が語る「お金をかけるもの」の基準
株式会社エヌグランディール代表取締役の安保奈緒美氏は、専業主婦から起業し、現在は経営者・経営幹部向けのコーチング事業を手がける。収入が増えるにつれて、お金の使い方にも明確な変化があったという。何にお金をかけ、何にはかけないのか。その基準を聞いた。全4回の第2回。
みんかぶマガジン連載「バリキャリ女性社長のワークライフ・ルール」
目次
学びへの投資は躊躇しない。起業初期は元手がなく叶わなかった
収入の増加に伴って明確に増えたのが、学びへの投資だ。コーチングや人間学に関するセミナー、心理学関連の資格取得など、自己投資の幅は年々広がっている。
「コーチングはもちろん、人間学やさまざまなセミナーなど、学びへの投資はやはり増えていると思います。起業したばかりの頃は元手がなくて、学びたくても学べなかった時期がありました。今は、自分が学びたいと思うものには躊躇なく投資できるようになりましたね」
現在は心理学やコーチング系の資格取得に加え、経営者から学ぶ人間学や経営学にも投資の比重を移しているという。知識と経験を、いわば資産として積み上げてきた。
経営者が明かす「買って良かったもの」「買わなくなったもの」
学び以外で「使ってよかった」と挙げたのが車だ。以前は軽自動車に乗っており、運転中に煽られることや危ない目に遭うことがあったという。
「軽自動車に乗っていたときは車体がよく揺れて、煽られることもありました。輸入車に乗り換えてからは、揺れることがまずなくなり、煽られることもなく、むしろ道を譲ってもらえることが増えました。安心して運転できるようになったという意味で、事故も一度もなく、車には本当に価値を感じています」
運転時の安全性とストレスの軽減という意味で、価格に見合う価値を感じている数少ない高額消費が車だったという。一方で、お金をかけない対象として挙げたのがブランド品だ。
「バッグなどは消耗品だと思っていて、手頃なものを1年に1回くらいのペースで気軽に買い替えるようになりました。起業してからそうなったんです。他人にどう見られるかだけを目的とした消費は、しないようにしています」
興味深いのは、ブランド品への関心が専業主婦時代の方が強かったという振り返りだ。
「逆に専業主婦の時の方が、そういうものを買っていたような気がします。今思うと、収入が増えれば増えるほど、贅沢品というよりは経験とか成長につながるものを選ぶようになっているなって感じますね」
経済的な自由度が増したことで、消費の優先順位そのものが変化したことがうかがえる。外側を飾るものへ目が向いていたが、お金に余裕ができてからは自分の内側に積み上がるものへ目が向くようになる。一般には「収入が増えると外側を飾るようになる」というイメージを持たれがちだが、安保氏はその逆の道をたどってきたのだ。
学びという自分の中に積み上がるものに惜しまずお金を使い、ブランド品という外側を飾るものには使わない。この優先順位の置き方こそが、安保氏のお金の使い方を貫く軸になっている。