“自分に合った投資スタイル”を追求した投資家がたどり着いた「株コレクター」というあり方!年収300万円から年800万円超の配当をゲット

「投資は株価が安いときに買い、高いところで買えば儲かる」。言うのは簡単でも、実践するとなると難しい。個人投資家のRicky氏も、そんなトレードに憧れながら、実践できなかった一人だ。紆余曲折を経てたどり着いた「株コレクター」というスタイルについて、Ricky氏が解説する。全3回中の1回目。
※本稿はRicky著『年収300万円から年配当804万円をもらう「激・増配株」投資入門』(KADOKAWA)より抜粋、再編集したものです。
目次
期待値がマイナスのギャンブルはやらない
私が投資を始めた大学生の時はテクニカル分析に傾倒した短期トレーダーでした。
元々山っ気の強い性格で、今でもギャンブルは嫌いではありません。テキサスホールデムというポーカー大会に参加するため、海外に行ったことがあるほどです。競馬やパチンコもやったことがあります。ただ、一切ハマることはありませんでした。
私はギャンブラーであると同時に負けず嫌いでもあるため、期待値がマイナスのゲームを本気でやろうとは思わないのです。いうまでもありませんが、オンラインカジノは日本では違法です。
スマホさえあれば、24時間遊べる手軽さから、他のギャンブルよりも依存症になりやすいともいわれます。日本経済にとっても深刻な問題です。
これまでに1兆2400億円を超える資金が国外に流出しているともいわれます。絶対に手を出してはいけません。これらギャンブルは参加した時点で期待値がマイナスからのスタートです。

大学生時代の私にとっても、もっと深遠で知的好奇心をくすぐる株式市場という、期待値がプラスの素敵な「ギャンブル」がある以上、そちらに傾倒するのは自然の流れでした。
「投資とギャンブルをいっしょに語るな!」とお叱りを受けそうですが、私自身、投資がギャンブルより崇高なものだとは思っていません。
確かに株式市場には、企業が資金を調達する場という大切な役割がありますし、金融を支えるという資本主義国においては重要な役割を担った面があるのは事実です。
ただ個人投資家にとって最終的に大事なのは、ギャンブルと同じく勝つか負けるか、儲かるか儲からないかです。
分析をいとわず、大胆さと慎重さを兼ね備え、リスクとリターンを見極めて大事な資金を投じていくという点では投資もギャンブルも違いはありません。
投資リターンの明暗を分ける“暴落時の行動”
私の周りの成功している投資家さんの感覚もそれに近い気がします。皆さん、株式分析が大好きでとにかく負けず嫌い、勝つための努力はいとわない人が多いです。
配当株投資家らしからぬ発言だと思われるでしょうか。確かに、配当金は保有する株数に応じて誰もが得ることのできる権利です。
とはいえ、高値つかみばかりしていては、いくら高配当株を買ったといっても高リターンは望めません。優良銘柄をいかに安く買うか、それは他の投資家との心理戦の側面もあるのです。
特に暴落時に優良銘柄が下げた場合、それは堪え切れずに資産を投げ売った投資家がいたことを意味します。
暴落時に優良資産を狼狽売りする側になるのか、あるいは買う側に回るのかで将来的に投資リターンは雲泥の差になります。
「みんなでいっしょに配当株でお金持ちになろう」とか「応援したい企業の銘柄を買う」というスタンスよりも、「誰かが冷静さを失って投げ売った優良株を安く頂戴しよう」という姿勢で虎視眈々とチャンスをうかがう勝負師メンタルのほうが、相場の世界では勝ちやすいと思います。そこはトレーダーも配当株投資家も変わりません。
理想の投資スタイルと実際の投資スタイルは違う
実は、私が思い描く理想の投資スタイルと実際の投資スタイルが異なります。理想の投資スタイルはバリュー株を割安な株価で買い、割高と判断した時点で売却するトレードスタイルです。
ちょうど図19に示したようなイメージの取引スタイルです。目標株価が右肩上がりになっていますが、あくまでイメージです。

とはいえ、銘柄選定時には、実際にEPSとBPSが成長傾向にある銘柄を選んでいます。ですから目標株価は基本的には上昇していくものと思って間違いありません。
こんな投資が実践できたら、資産形成のスピードはもっと加速するだろうなあと思うことがあります。
しっかり目標株価を把握し乖離率に従っ て買い増していく、逆に目標株価より割高になった際には適時株数を減らしていく。これを繰り返して行けたらなぁ、と何度も思いました。
ただ人間には向き、不向きがあります。このスタイルがどうしても実践できないのです。
私は職場環境に適応できず転職を繰り返した過去、利小損大の下手なトレード、自制心のないお酒の飲み方をしてしまうといった、自己管理能力に欠けた人間なのです。
この理想の投資スタイルは、特に売却局面において高い自己管理能力が問われます。 含み益を抱えた銘柄を計画に従って適切なタイミングで売っていくというのは、思った以上に高い規律性を要求される作業です。
ある時はまだ売却段階に到達していないのに含み益を実現化したくもなりますし、時には売却計画水準の一歩手前で株価が失速して悔しい思いをすることもあります。
利が乗ってきた銘柄はいっそのこと、すべて現金化してしまいたいという欲求に駆られることもあります。
理想のスタイルより、「自分に合った勝てるスタイル」へ
私の場合、いったん含み益を実現化させてしまうと脳の快楽報酬系のスイッチが入ってしまいます。
すると、含み益を抱えた他の銘柄も売りたくなり歯止めがかからなくなるのが目に見えています。これが極端なところまで行きつくと、若い頃の利小損大の下手な短期トレーダーに逆戻りするわけです。
私は負けず嫌いでもありましたし、何とか不労所得で生活したいという強い思いもありました。勝つためなら自分の投資スタイルを変えることに一切こだわりはありません。
そこで、この理想と考える投資スタイルをアレンジして、自分に合った勝てるスタイルを確立できないかと考えました。苦手な売却の要素を除外したらどうなるだろうかと考え始めたのです。
あまりに多くのルールを自分に課しても守れないのなら意味がありません。できるだけ単純明快な取引スタイルでないと自分に甘い私には実践できないだろうとも思いました。そこで長期投資というより、「そもそも売ることを前提としない」という取引スタイルでやってみよう! という考えがめばえ始めたのです。
すでにトレードに自信を失っていたのでリーマンショック後は基本的にある程度、長期投資に移行しつつある段階ではありました。
そこから、さらに一歩、二歩進んで、完全に売らないスタイル、「株コレクター投資術」に徹することにしたのです。
「株コレクター」というのは私の造語です。近くの多くの銘柄を保有しているからという意味もありますが、売買を繰り返す「株トレーダー」の対義語として、買った株式は一切売らない「株コレクター」という意味合いで使っています。
実際にこの一切売らない投資術を実践してみると、いろいろな発見がありました。当然ですが売買益を得る喜びは一切ありません。
買付だけで売却がありませんので保有株数は増える一方です。株数を増やすことで受取配当額が着実に増えていく感覚が何より快感になっていきました。
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