キャリアも家庭も手放さない。「人と話すのが苦手」だった女性経営者がたどり着いた両立のルール
ラブグラフの共同創業、M&A、そして株式会社MILYの設立と、経営者としての決断を重ねてきた村田あつみ氏。その一方で、仕事と育児を両立させる母でもある。キャリアと家庭を天秤にかけて足踏みしてしまう女性は少なくないが、村田氏はどちらも手放さずに走り続けてきた。その行動力の源泉にある考え方について聞いた。全4回の最終回。
みんかぶマガジン連載「バリキャリ女性社長のワークライフ・ルール」
人と話すのが苦手だった経営者が、堂々と語れるようになった理由
上司のいない環境で経営をしてきた村田氏は、自分自身への投資を欠かさない。
「話し方とかプレゼンテーションって、もともと苦手だったんです。でも経営者ってこういう風にメディアで話すこともそうですし、チームに何かを話すとか、結局逃げられない仕事だと思って。プレゼンスクールに行って、自分の話し方を録画して見返して、みんなにもフィードバックをもらい、自分でもフィードバックするみたいなことをやりました。自分の声とか話し方を聞くのって、めちゃくちゃ怖いんですけどね」
ほかにも経営を体系的に学ぶグロービスや、メンバーと1on1で向き合う機会が多いことから傾聴や質問の仕方を学ぶコーチングのスクールにも通い、英語学習のスクールにも1年間通ってきたという。
「長く同じ職場にいると成長機会がないと感じる瞬間もあると思いますが、成長の機会は自分でつくれるものかもしれません」
歯列矯正や肌のケアといった美容への投資についても、村田氏は単なる見た目のためではなく、自分の話し方と同じように「自己表現やブランディングの一環」と位置づける。自分にコンプレックスがあると意識が自分に向いてしまい、相手に向き合えなくなる。だからこそ、まず自分の不安を取り除くことを優先しているのだという。
仕事道具への投資も惜しまない。
「作業する時には、AppleのStudio Displayを使っています。最近の値上げで30万円くらいになっているので、今では簡単には買えない価格なのですが、そういう自分の右腕みたいなものには投資をするようにしています。ワークチェアやキーボードなども自分の体にフィットするものを選んでいます」
服は「本当にいいと思えるものだけ」を選ぶという。「クローゼットのハンガーは限られているので、新しい服を買ったら別の服を手放すようにしています」と、持ち物の総量を増やさないという方針も徹底している。
最近買ってよかったものは「シャクティマット」。購入時は半信半疑だったというが、今ではすっかり手放せない愛用品になっているそうだ。