どこまで株価は上がるのか…著名投資家が教える「見るべき指標」とAIを活用した「持ち株管理法」

未来の株価がどうなるのか、それを予想する人は多いかもしれませんが、既に資産を築いている投資家は「予想」に意味がないことを知っています。
書籍『100万円を1億に増やすAI活用投資術』(宝島社)を出版したはっしゃんさんは、AI・半導体セクターに資金が偏る中で、「これからのシナリオ」を想定し、備えることが大切だと言います。
AIを上手に使いこなすための考え方を伺いました。インタビュー連載全2回の最終回。
目次
キオクシア、これからの株価は?
ーーキオクシアについて伺います。11万円台をつけた後、5万円台まで下落しました。この動きについては、どのように分析されていますか?
今日(7月17日)は5万円台まで急落しているので、なかなか難しいところですが、もしAI相場が終わっていないのであれば、新高値を更新して15万円、20万円を目指す展開になります。当然、そうでなければ3万円ぐらいになって、ひょっとしたら1万円に戻るかもしれません。

ITバブルのときのソフトバンクを思い出してください。株価は1997年の安値から2000年2月の頂点まで最大118倍に上昇し、当時の株価で19万8,000円の高値をつけました。ところがバブル崩壊で、2002年には高値の80分の1の水準まで落ちたんです。時代の主役と目された銘柄でも、これだけ極端な往復が起こる。キオクシアが同じような道をたどる可能性はあります。

キオクシアのポジションとしては、ITバブル時代でいえばインテルに近いと思います。あの時代は、マイクロソフトのOSとインテルのCPUが時代の中核を押さえていました。今のAI時代に、その中核部品であるメモリを押さえられるかどうかという位置づけです。
ただし、キオクシアにはサンディスク、サムスン、SKハイニックスといった強力なライバル(協業関係にもなっている)がいて、そことの差別化ができるか、あるいは独占的な地位を築けるかどうかが重要で、もし本当にメインポジションを取れたら、キオクシアはNVIDIAのような世界一の企業になりますよね。
ただし、現状は、需給がタイトだからキオクシアも買われているという可能性の方が高く、今のところ、キオクシアがメインポジションになる可能性はそれほど高くないと見ています。
韓国では、SKハイニックスがサムスンを抜くということも実際に起きました。これは、HBMという生成AIに特化したメモリーで独占的な地位を築くことに成功したからです。そういう業界全体の勢力図の中で、キオクシアのポジションがどこにあるのかを常に確認しながら見ていく必要があります。日本国内で一位かどうかというより、世界の中での順位を見るべき会社になっています。