「〇〇円まで下がったら買う」という病…資産3億円投資家が語る高値掴みを恐れて“一生相場に入れない人”の特徴

株価の乱高下や円安、世界的なインフレが続くなか、「いったん保有株をすべて売り、現金で様子を見たほうが安全なのではないか」と考える投資家も少なくないだろう。
株価が上がるほど、「そろそろ暴落するのではないか」という不安も強くなる。しかし、相場の過熱を警戒して市場から離れることが、必ずしも資産を守ることにつながるとは限らない。
米国株投資スクールFFCの代表講師を務める、“ライオンじゅんさん”こと金盛潤一氏は、「インフレ下で投資をやめ、すべて現金で保有することにも大きなリスクがあります」と指摘する。
自身も32歳でダブルFIREを達成し、現在3億円規模の資産を運用する金盛氏。今後も強気相場が続けば、日経平均株価が7万円、米国のS&P500指数が8000ポイントに到達する展開も、決して非現実的ではないという。
なぜ、景気後退や地政学リスクへの不安が残るなかでも、株価は上昇を続ける可能性があるのか。そして、インフレ時代に「全額現金化」を選ぶことには、どのような落とし穴があるのか。
過去100年の米国株市場から見える「歴史的な上昇相場」の条件と、物価高から資産を守るための投資戦略について聞いた。
みんかぶプレミアム特集「熱狂相場 真夏に仕込む先読み投資術」第7回。
地政学リスクでも下がらない、米国株の意外な強さ
ーー景気後退の足音や地政学リスクが燻る中、相場が上がり続けるとの見方には少し楽観的すぎる印象も受けます。
足元の株価水準だけを切り取って見れば、割高感に怯える気持ちも理解できます。ただ、過去100年間の米国株式市場の歴史を振り返ってみてください。
4年連続で2桁成長を記録した「歴史的相場」は、過去にわずか3回しか起きていません。現在私たちが直面しているのは、まさにその4回目が実現しようとしている巨大な上昇トレンドの真っ只中なのです。
地政学リスクを不安視する声も多く聞かれます。しかし、第二次世界大戦の最中でさえ、米国株は浅い景気後退を経てしっかりと上昇を続けました。
「戦争中だから株価は下がる」「景気が悪そうだから株安になる」と決めつけるのは、過去のデータと照らし合わせても非常に危険な思い込みに過ぎません。
現在の米国経済を俯瞰しても、失業率が極端に悪化しているわけではなく、ISM非製造業景況指数などの重要指標も悲観するような数字は出ていません。むしろ、インフレと金利の高止まりに耐えられるほどの強靭な経済の底堅さを持っています。
世界的に物価高が進行する一方で、企業の売上や利益も名目上は押し上げられ、株高も同時に進んでいく。これが、最も確率が高いメインシナリオだと予想します。
この強気トレンドが継続すれば、年末から来年にかけてS&P500が7000台後半から8000ポイントの大台に乗せる展開は、十分に現実的な射程圏内に入っていると分析しています。