金利上昇、骨太ショック・・・投資歴20年超の助言者が見据える「大化け」可能性を秘めた領域
本稿で紹介している個別銘柄:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、東京海上ホールディングス(8766)、日立製作所(6501)
金利のある世界に突入し、長期金利が上昇している日本。このまま上昇してしまったら、日本株はどうなってしまうのか。
投資歴20年超、投資助言者として日々投資家にアドバイスを届ける投資助言者【馬】さんに、金利が高い今、どこに投資すべきなのか、今彼が注目している銘柄などについて語っていただきました。
みんかぶプレミアム特集「あなたはどうする? 円安・金利上昇局面の稼ぎ方」第3回。
ーー長期金利が上昇し、骨太ショックとも言われています。この流れをどう分析していますか。
長期金利というのは、「これから日銀がどれくらい利上げしそうか」という予想の部分と、「長くお金を貸すこと自体のリスクにどれだけ上乗せを求めるか」という部分に分かれます。今回上がったのは後者、つまり「日本国債を持つリスクへの上乗せ」の部分です。景気が良いから金利が上がったのではなく、貸すのが怖いから金利が上がったと見ています。
消費者物価指数も相変わらず生鮮食品などを除いた数字ばかりが示されますが、私からすれば、一番出すべきなのはスーパーの物価の上昇率でしょう。本来はそれを自分の給料と照らし合わせて、人も会社も頑張らなくてはいけないはずです。日本の賃金上昇が鈍いのもこの辺りが関係していると思っています。
そのため、金利だけが上がっている今の状況をポジティブに捉えている人は少ないのではないでしょうか。
実は、今円が安いことは、ある意味で助かっている部分もあります。円安によって物価が上がれば、税収も自然と増えていきますから国債の残高そのものは変わらなくても、経済規模に対する負担感は薄まっていくわけです。ところが、もし円高に戻って、なおかつ金利も上がっていたら、税収は伸びないのに利払いだけが増えて、一気に苦しくなります。今は円安が痛みを隠しているだけだと思います。
ーー日本の長期金利は年内どこまでを想定していますか。「ここを超えたら株が壊れる」という水準はありますか。
長期金利が3.0%を明確に超えて、その上昇と同時に円安が進むようだと、日本株は危険な感じがします。年内は2.5〜3.0%の高い水準のレンジだと思っていますが、正直、難しいところです。