投資で失敗する人は「適正な数字」を知らない……富裕層が子どもに教える“お金の基準”
「なんとなく儲かりそう」「いま流行っているから」。高利益率のストック型ビジネスを複数展開する株式会社RAVIPA社長の新井亨氏は、そのようなビジネスや投資を否定する。新井氏によれば、華僑の家庭では、子どものころから「利回り」や「成功確率」といった数字を基準に判断する力を教えているという。お金を守り、着実に増やしていくために知っておくべき「適正な数字」について、新井氏が語る。全3回中の3回目。
※本稿は、新井亨『トップ1%の富裕層が子どもに伝える 世界一のお金の教育』(KADOKAWA)の一部を抜粋・再構成したものです。
ビジネスの成功率は業界ごとに違う
ビジネスや投資は、「なんとなく」で始めてはいけない世界です。
行動する前に必ず知っておくべきなのが、「どれくらいの確率で成功するのか」「どれくらいの利回りが期待できるのか」という数字です。多くの日本人はここが非常に弱いと言われています。感覚やイメージで判断してしまい、「なんとなく良さそう」「流行っているから」という理由で参入してしまう。
しかし、ビジネスの世界では、業界ごとに成功確率も利益率も大きく異なるという事実があります。
■ビジネス別 成功確率と利益率の目安
たとえば、代表的なビジネスの成功確率と利益率を整理すると、一般的な傾向として、飲食店や美容室・サロンは存続確率、利益率ともに低い傾向にありますが、ネットショッピングを含む物販、D2C・サブスクビジネス、IT・コンテンツ業では、相対的に存続確率、利益率ともに高くなっています。どの業界に参入するかによって、そもそもの勝率が大きく変わるのです。
成功確率を把握していれば、わざわざ低い確率の勝負を選ぶ必要はありません。
私がITを使った副業をお薦めしている理由はこれであり、事務所を構えず人を雇用しなければ、失敗する確率は低いわけですし、利益率が高いからです。
不動産投資のリスクは回避できる
次に、不動産投資ですが、不動産も同様に、「どのエリア・どの物件タイプを選ぶか」で利回りとリスクは大きく変わります。

■不動産投資の利回り目安
不動産投資で重要なのは、金融機関の融資条件であり、築年数や構造によって、借入期間や金利が変わり、最終的に手元に残るキャッシュフローが決まります。つまり、不動産投資は「物件選び」だけでなく、「融資条件を含めた総合的な数字」で判断する必要があるのです。
さらに不動産投資は、正しい知識を持てば想定されるリスクは保険などを使うことでほぼ全てを回避することができるのです。
不動産投資は借入によるレバレッジを使うことで初期投資の投資回収率(ROI)は図08の利回りよりも何倍も高くなり、これが不動産投資が選ばれる理由です(例:利回り7%で1億円の新築アパートを1000万円の自己資金〈借入9000万円〉で購入した場合)。
初期投資1000万円に対しての年間リターンは700万円となり投資回収率は70%となります。これがレバレッジによる効果です。
株式投資の不安や期待に振り回されない「ルールと適正な利回り」
そして株式投資ですが、株式投資にも、適正な利回りの基準があります。

■主要インデックスの長期利回り
インデックス投資は、長期で積み立てを行えば高い確率でプラスになると言われています。10年以上の長期投資では、失敗する確率は極めて低くなります。
さらに株式投資では、配当(インカムゲイン)と企業の成長による値上がり(キャピタルゲイン)の両方があることをしっかり子どもに教えます。
配当として支払われなかった利益は企業に内部留保され、純資産として蓄積されるため、長期的には株価上昇の要因になるという株式投資のルールをしっかり教えるのです。
株式投資の「ルールと適正な利回り」を理解していれば、子どもは過度な期待や不安に振り回されることがなくなるのです。
必要なのは「知識」ではなく「基準」
すべてに共通して言えるのは、「数字で把握できるものはコントロールできる」ということであり、利回り、成功確率、投資期間などすべて事前に把握することができます。
逆に言えば、この基準を知らない人は、
•利回りが低すぎる投資を選んでしまう
•異常に高い利回りに騙されてしまう
というリスクを常に抱えることになります。
華僑の家庭では、こうした「適正な数字」を子どもの頃から徹底して教えます。
どのビジネスが成功しやすいのか、どの投資が現実的な利回りなのか、そして自分の資金ではどの程度の規模の投資ができるのか。
これらを理解することで、無駄なリスクを避け、着実に資産を増やしていくことができるのです。
華僑の家庭では子どもに適正利回りと成功確率、そして再現性が高い投資手法をしっかり教えるのです。
だからこそ、華僑は詐欺に騙されることが少なく、長期的に安定した資産形成を実現しています。
お金の世界で最も重要なのは、「知識」ではなく「基準」です。
その基準を数字で持っているかどうかが、人生の結果を大きく分けるのです。
