日銀利上げで住宅ローン金利はどうなる? 専門家が予測する「政策金利2%、行っても2.5%」の根拠
住宅ローンを組む際、多くの人が悩むのが固定金利と変動金利の選択だ。実際、変動金利を選ぶ人は多いが、日銀の利上げが進む現在、固定金利を選ぶ人も増えていくかもしれない。住宅ジャーナリストの榊淳司氏に、「変動金利という選択」などについて話を聞いた。全4回の第3回。(聞き手・望月悠木)
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政策金利の上限は2%?
――そもそも、なぜ今になって金利が上がり始めたのですか。
2013年に就任した黒田東彦・前日銀総裁が「異次元金融緩和」を打ち出し、政策金利は実質ゼロ、あるいはマイナス圏という状態が10年以上続きました。2023年に植田和男氏が総裁に就任し、マイナス金利政策は解除。2024年に「金利のない世界」が終わりを迎えました。この10年余りは異例の低金利時代だったということを、まず頭に入れておく必要があります。
――これから住宅ローンを組む場合、固定金利と変動金利のどちらが良いですか。
私個人の意見としては、変動金利で良いと思います。理由は、政策金利には事実上「上限2%」があると見ているからです。今の政策金利は1%ですから、あと1%程度しか上がらない計算になります。
――「上限2%」の根拠を教えてください。
まず日銀総裁の任期です。現在の植田総裁の任期は2028年3月までで、あと1年半以上あります。この人は非常に慎重で、1年に1%も一気に上げるようなタイプではありません。加えて、日銀総裁を選ぶのは時の総理大臣です。金利を上げれば、政府自身が発行する大量の国債の利払い負担が増えるため、政権としても急激な利上げは避けたいはずです。