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「急騰株は“クラスでモテる子”と一緒」米国在住投資家が語る「乱高下相場」を生き抜くマイルール

(c) AdobeStock

 2026年下半期の株式市場は、インフレ懸念や地政学リスクを背景に、極めて不安定な値動きを見せている。このような乱高下相場において、個人投資家にとって本当に恐ろしいのは、暴落そのものではない。

 「もっと儲かるはずだったのに」「安値で拾い損ねた」といった機会損失への焦りや、下落に対する恐怖心・・・。

 米国に拠点を置き、世界のマーケットを最前線で見ている個人投資家・ぶたまる氏は「相場よりも、自分自身の感情に飲み込まれてしまうことが最も恐ろしい気がしています」と語る。

 今回は、ぶたまる氏に厳しい市場環境を生き抜くために徹底している資金管理の極意と、ブレないメンタルを維持するためのマイルールを伺った。インタビュー連載全2回の第1回。

目次

「下がった時こそ分散せよ」底抜けリスクを生き抜く方法

ーー下落局面になると「絶好の安値で買えるチャンス」と考えて、一括投資に踏み切る人も多いですが、お勧めしませんか。

 相場がどこまで下がるかは、どんなに経験を積んだプロであっても正確に読むことは不可能な気がします。

「ここまで下がれば十分に割安だろう」と自分で勝手に判断して資金を一度に投入しても、さらにその下の底が抜けていくリスクは常に付きまといますよね。含み損が膨らんでから慌てても手遅れになってしまいます。

 そこで私は、全体のポートフォリオをあらかじめ3つに分けるなど、手元の資金を複数回に分割して投入するルールをなるべく守るようにしています。一度にすべての弾を撃ち尽くさないための防衛策ですね。

ーー金利政策が不安定な現在の環境では、これまで以上に資金を細かく分けて慎重に動かす必要があるのでしょうか。

 現在の地合いは予測不能なショックがいつ起きてもおかしくありませんよね。

ですから、最低でも2回から3回に分けて買い向かうだけの資金的な余裕を持たせておく必要があるかなと思っています。

どれほど魅力的に見える銘柄であっても、一括投資をしてしまえば、その後に下落した瞬間に身動きが取れなくなってしまいます。

 ですが、最初の買い付けからさらに株価が下がったとしても、「まだ次の買い増し資金がある」と思えれば、パニックにならずに次の戦略を練ることができると思うんです。

ーー集中投資で一気に資産を拡大する手法が注目されやすいですが、やはり分散してリスクを抑える方が確実ですか。

 下落トレンドが強まっている局面こそ、一点集中ではなく適切な分散が真価を発揮する気がします。特定の銘柄だけに資産を詰め込んでいると、その企業に固有の悪材料が出たり、想定以上の暴落が起きたりした際に、メンタルが完全に破壊されてしまいますからね。

 正常な思考ができなくなった投資家は、最悪のタイミングで損切りを選択してしまうことも多いです。

 手元に残してある資金の余力は、そのまま投資家の心の余裕に直結すると思います。どんなにお宝株に見えるチャンスが目の前に現れても、手持ちのカードをすべて出し切るような真似はしないほうが安全です。

 不測の事態が起きても即座に対応できるよう、常に現金の比率を一定以上残しておくように心がけています。市場に長くしがみつき続けること自体が、最終的な勝利への絶対条件なのかな、と考えています。

市場が冷え込んだ時にこそ仕込むべし

ーーコロナ禍以降の相場は下落してもすぐに反発することが多く、暴落を待つのは効率が悪いという意見もあります。

 ここ数年は押し目買いがすぐに報われるイージーな相場が多かったのは確かです。しかし、個人投資家が本当に大きな利益を狙える絶好のチャンスというのは、数年、あるいは数十年に一度しか巡ってこないかもしれません。

 2022年の下落局面もそれなりの調整でしたが、コロナショックの時と同様に株価の回復が早すぎましたよね。

 本当の勝負どころは、ブームが完全に終わり、みんなが「株なんてやっても儲からない」と諦めきって、誰も相場に見向きもしなくなったタイミングかなと思います。

 日々の小さな波をこまめに拾っていく手法も悪くないですが、まとまった大きな資金を投入するのであれば、市場の温度が完全に冷え込むまでじっと我慢して待つ姿勢が求められる気がします。

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この記事の著者
ぶたまる

在米で長年にわたり市場を観察し、英字新聞から得た情報をもとに、米国の株価動向を分かりやすい図表で毎朝noteにて配信中。さらに、米国株の決算報告や投資関連の図解をXで公開しており、本業はマーケティング、デザイン、テクノロジー分野。(X:@Butamaru_Butako)

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