月3万円でAIを”社員”に。Shin氏が実践する、たった1人で会社のように稼ぐ「CCカンパニー」の作り方
アプリは、作って公開すれば終わりではない。売上が伸び悩む本当の原因は、ユーザーが次々と離脱していく「バケツの穴」にある。YouTube登録者12.5万人のエンジニアでソロプレナーのShin氏は、その穴をデータ分析で的確に塞ぎ、さらにAIを”社員”として組織化することで、たった1人でも会社のように稼ぎ続けるという。本稿では、作り上げたプロダクトを伸ばし、収益化の仕組みそのものを自動化していく方法を語っていただいた。全3回の第3回。
みんかぶプレミアム連載「AI富裕層への最短ルート」
目次
アプリは「作って終わり」じゃない。塞ぐべきは「バケツの穴」
ここまでの連載では、需要を確かめてからアプリを最速で作る、という話をしてきました。でも、本当の勝負は、実はそこからなんです。アプリは、作って公開して終わり、ではありません。リリースしてから、いかに売上を伸ばしていくか。この段階でつまずいてしまう人が、すごく多いんです。
売上が伸びないとき、僕はいつも「バケツの穴」をイメージします。せっかく水(ユーザー)を注いでも、バケツに穴が開いていたら、どんどん漏れていってしまいますよね。お客さんが、申し込みの途中や、課金の手前で離脱してしまっている。だから、新しく水を足すこと(集客)ばかりを考える前に、まずはこの穴がどこに開いているのかを見つけて、しっかり塞ぐ。これこそが、売上を伸ばす一番の近道だと思っています。
データで伸ばす。MCPで「穴」を見つけ、収益を2〜3倍に
では、その穴は、どうやって見つければいいのか。僕がおすすめするのは、MCPサーバーを使う方法です。MCP(Model Context Protocol)というのは、ざっくり言うと、AIにデータを直接つなぐための仕組みです。これを使って、Googleアナリティクスやデータベースの生データを、そのままAIに分析させるんです。
そうすると、ユーザーがどの工程で離脱しているのか。つまり、穴がどこに開いているのかを、AIが見つけ出してくれます。正直なところ、下手なコンサルに頼むよりも、MCPを紐づけたAIを動かしたほうがいい、と僕は思っているくらいです。穴さえ見つかれば、あとはそれを修復する=改善するだけですからね。
実際、僕のサービス「サムネAI」も、このやり方で大きく変わりました。MCPを使った分析手法を取り入れただけで、収益が2倍、3倍になったんです。月数万円規模だった売上が、分析を重ねていくなかでじわじわ伸びていって、直近では月7.5万円ほどになりました。
改善の中身についても、データに基づいてAIが提案してくれます。例えば、価格の「アンカリング効果」という心理学を使って、お客さんを中間プラン――、例えば1,490円のプランに誘導する、といった施策ですね。あるいは、課金ボタンの文字(マイクロコピー)をちょっと変えるだけで、反応率が1.5倍、2倍に変わったりもする。特に、価格のページはよく効きます。プランのページまでわざわざ見にくる人は、もともと決済する気持ちが高い人たちですからね。
その結果、サムネAIの転換率。つまり訪問してくれた人のうち課金してくれる割合は、1.05%になりました。業界の標準が0.06〜0.25%くらいらしいので、それに比べると4倍から10倍の課金率です。センスや勘ではなく、データを見て、穴を塞ぐ。たったそれだけで、ここまで変わるんです。