「素人こそ不動産投資をするべき」資産100億投資家だから分かるお金の極意…”いい情報”を一番にゲットする方法
映画プロデューサーや実業家として活躍しながら、投資家としての一面を持つ嶋村吉洋氏。そんな嶋村氏の保有する不動産は、合計で実にサッカーコート一面分、約2000坪に上る。不動産投資への考え方と、良い物件をライバルに先んじて発見するやり方について、嶋村氏に伺った。
目次
素人に向いている不動産投資
不動産も債権も株式も、「買うことでお金が入ってくる可能性がある」という仕組みは同じですよね。それが家賃収入なのか利息なのか配当なのかという違いがあるだけです。
不動産投資が決められた家賃収入しか得られにくいのに対し、株式投資はキャピタルゲインも得られる可能性があることから、「不動産投資よりも株式投資のほうが儲かる」と言う人が一定数いらっしゃるようです。
それは一理あるかもしれませんが、私はキャピタルゲインを得られる可能性が高いということは、損失が出る可能性も高いと考えます。
投資の世界では、リターンを「収益」、リスクを「リターンの振れ幅の大きさ」と定義するようです。大きく儲かるかもしれないということは、大きく損失を出すかもしれないということですね。
そういう意味で、投資に不慣れな人、とくに会社員にとって、不動産投資はかなりメリットのある選択肢だと私は考えます。
不動産投資は株式投資より、ボラティリティ(価格変動率の大きさ)が小さく、スピードがゆっくりなことが多いと思うからです。今日1億円の株が、明日1.1億円になることはよくあることだと思います。
しかし、今日1億円の不動産が、明日1.1億円になることはまずないと思うのです。ボラティリティにやられて気絶することは株式投資ではよくありますが、不動産投資ではあまり無いように感じます。
また、不動産投資・株式投資ともにレバレッジをかけることができます。しかし、ボラティリティが大きく、スピードが速い株式投資でレバレッジをかけることは、投資の初心者にとって危険ではないでしょうか?
素人がいきなり信用取引でレバレッジをかけてしまうと、あっという間に資金が吹き飛んでしまうことがあるでしょう。商品先物もしかりですね。
やはり、素人が信用取引や商品先物にいきなり手を出すのはかなり危険だと私は考えます。
流動性の悪さもプラスに
不動産については、流動性が悪いことも投資に不慣れな人にとってはプラスに働くことが多いと思います。
株式投資の場合、「株価が急落してしまい、売るべきではないタイミングで売ってしまった。その後株価が大きく反発した」などというケースが往々にしてあります。
しかし不動産の場合、売りに出したからといってすぐに売れるものではありません。一棟物だとすると、通常売りに出してから売却までに早くても1~2か月程度はかかるはずです。