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「キオクシア」が年初比7倍増でも喜べない・・・著名トレーダーが教える日本株に“追い風”となる世界の混乱

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:アイスペース(9348)、アストロスケールホールディングス(186A)、QPS研究所(5595)、三菱電機(6503)、三菱重工業(7011)、スカパーJSATホールディングス(9412)

 年初からのベネズエラ情勢やイランを中心とした地政学リスクの緊迫化、国内外の物価上昇など、2026年の株式市場は激動の幕開けとなった。

 日経平均株価が史上最高値をつけた後に急落するなど、個人投資家には判断が難しい局面が続いている。

 2026年の下半期に向けて、相場はどう動くのか。私たちはどう市場に向き合うべきか。

 今回は、投資家・トレーダーの窪田剛氏に、下半期の見通しや注目テーマ、乱高下相場で自分を見失わないためのマインドセットを伺った。

 みんかぶプレミアム特集「物価高?景気悪化?それでも勝ち残る投資術」第7回。

目次

楽観だけで乗り切るのは難しいフェーズに

ーー上半期はAI・半導体関連銘柄が市場を牽引しました。足元の業績も好調ですが、このまま半導体株を中心に買い進めても問題ないのでしょうか。

 関連企業の業績が大きく伸び、株価が上昇しているのは事実です。ただ、これまでと同じペースで上がり続けると期待するのは危険だと考えています。

 象徴的なのがキオクシアです。年初からすでに6~7倍に高騰していますが、このスピードが年後半も維持されるとは考えにくいです。上昇するとしても毎月倍になるというようなスピードはあり得るかもしれないが、それを期待するようなことはしてはいけません。

 市場全体としては緩やかに上方向を目指す展開を想定していますが、今までと同じ楽観だけで乗り切るのは難しいフェーズに入ったとの見立てです。

なぜ、AI銘柄の急落は好業績で起きるのか

ーー米大手テック企業でも決算で明暗が分かれ、「AI関連なら何でも上がる」時期は終わり、実態が精査される二極化の局面を迎えたとの指摘もあります。

 現在のAI投資の性質を理解しておく必要があります。ゴールドラッシュで「一番儲かったのは金を掘った人より作業着のジーンズを売った商人だった」と言われますが、今のAI市場はまさにそれです。

 データセンターの建設や電力インフラ、関連する電子部品などへの投資が続き、部品不足から業績に反映されるサイクルが起きています。この投資自体は今後も増えるでしょう。

 ただ注意すべきは、この業績の伸びが「指数関数的な急カーブ」から、どこかで「正比例のような緩やかな直線」へシフトする瞬間が訪れる点です。

 企業の成長自体は続いても、伸び率が鈍化しただけで株価が過剰に反応し、大げさに調整する可能性があります。

 年後半に向けては、そうした一時的な調整が来ることを頭に入れた上で、上方向を目指すのが基本になるでしょう。

Netflix時代にスカパーが買われるナゾ

ーーAIや半導体に依存しすぎるのはリスクがあるわけですね。下半期に向けて視野を広げておくべき、次の注目テーマはどこにありますか。

 中心にAIや半導体を捉えつつも、振り回されないことが第一です。毎日のニュースに躍り出る特定の動きだけを追うと、他のセクターの重要な変化を見落とします。

 私が特に注目しているのが「宇宙関連」です。

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この記事の著者
窪田剛

実業家、株式トレーダー。 1981年、長野県生まれ。 大学卒業後、専門商社のベンチャーに就職。経理・経営企画・IPO関連業務に携わり、東証マザーズへの上場を経験。その後、学生時代から取り組んでいた株式トレードを専業として独立する。オンライン株式スクールの「株の学校ドットコム」および「カブケーションズオンラインスクール」で講師を務める。 トレードを一から解説した著書『株の学校』シリーズ(高橋書店)は累計30万部を突破。eスポーツや宇宙事業、医療関連企業に出資するほか、福島県における雇用創出支援、アフリカ・ガーナのスタートアップへの出資など、エンジェル投資家でもある。

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