AIを使い倒す人が勝つ! 著名投資家が伝授する「下半期に狙いたい」テーマと銘柄選定法

本稿で紹介している個別銘柄:ソシオネクスト(6526)、モレスコ(5018)、新日本建設(1879)、木村工機(6231)、ピラー(6490)
未来の株価がどうなるのか、それを予想する人は多いかもしれませんが、既に資産を築いている投資家は「予想」に意味がないことを知っています。
書籍『100万円を1億に増やすAI活用投資術』(宝島社)を出版したはっしゃんさんは、AI・半導体セクターに資金が偏る中で、「これからのシナリオ」を想定し、備えることが大切だと言います。
銘柄選定の方法、そして今注目する銘柄を教えてもらいました。
みんかぶプレミアム特集「熱狂相場 真夏に仕込む先読み投資術」第2回。
AI回答の「質」を上げるには?
ーー今はAIに偏った相場ですが、その中でいい銘柄を見つけるために、AIにどういうプロンプトを入れればいいのでしょうか。
プロンプトの質によって返ってくる答えの質が変わるため、簡単ではありません。私の場合、自分でプロンプトを入れるときは、理論株価の過去10年分のデータをアップロードして渡しています。そうすることで、AIは過去10年分の理論株価と業績推移を踏まえた上で答えを返してくれるようになります。
逆に、曖昧なことを聞けば曖昧な答えしか返ってきません。「誰でもAIに聞けば良い答えが返ってくる」のではなく、インプットによってアウトプットが変わります。
たとえば、直近の決算について聞きたいのであれば、決算書を丸ごとアップロードして質問するのが一番おすすめの方法です。AI関連というテーマで聞くだけでも関連銘柄は集まってきますから、そこから気になった会社の決算書をアップロードして深掘りしていくと知識は深まるはずです。
AIを通じて、自己投資をして、自分自身をレベルアップすることが大切だと感じます。
はっしゃんルールの特徴3選
ーー以前、「株はだいたい3年は持った方が良い」というお話をされていました。今も、そのお考えは変わりませんか。
変わりません。「3年保有ルール」として、はっしゃん式には3つの特徴があります。一が3年保有、2が1円損切り、3が割安成長配当株投資です。中でも一番の特色は3年保有、つまり長期投資だということですね。
ーー前回の取材で2つ目の1円損切りルールは、少し変更されるとおっしゃっていましたよね。
そうですね。1カ月の猶予を持たせる形に修正しています。「買値から1円でも下がったら即座に売る」ではあまりに厳格すぎるので、より初心者の方でも納得して実行できるように、判断までに1カ月の猶予を設けました。
キオクシアは1円損切りを適用すべし?
ーーキオクシアを11万円台で買って大きな損切りをした、という人の話が、X(旧Twitter)ではエンタメ的に広がっていました。ああいうケースはどうご覧になっていますか。
まず整理しておくと、キオクシアのようなボラティリティの高い株を買う場合は、当然、1円損切りはリアルタイム適用です。先ほどの「1カ月の猶予」というのは、キオクシアのような銘柄には手を出さない前提での話ですね。
理論株価より割高な株を買う場合は、1円損切りを厳密に適用して、買ったその日のうちに逆指値を入れておく必要があります。
上級者はみんな当たり前のように逆指値という防御を固めてやっているので、防御が甘い人が負けると思っています。勝っているほとんどの参加者はやっている、そういう世界です。上級者たちが防具を固めて戦っている戦場に、自分だけ防具なしで、素っ裸で入っていくようなものですよね。
はっしゃん式の損切りルールは、極端に言えばデイトレードでも、3年、10年の長期投資でも使える、汎用的なルールだと思っています。