今が天井?暴落はある? 資産2億円を築いた著名投資家が激動相場で気をつける「波の乗り方」

本稿で紹介している個別銘柄:MIRAINIホールディングス(546A)、日本特殊塗料(4619)、愛知時計電機(7723)、空港施設(8864)
「100万円の価値は重い」、資産2億円を築いた投資家は、金銭感覚が大きくなることなく、日々投資に向き合っています。
文房具店主としても仕事をこなしながら、資産2億円を築いた「名古屋の長期投資家」ことなごちょうさんは、半導体・AI銘柄に資金が集中する中、小型株を物色し、コツコツと買い集めています。今回は、なごちょうさんが注目している銘柄を教えてもらいました。
みんかぶプレミアム特集「熱狂相場 真夏に仕込む先読み投資術」第5回。
半導体・AI銘柄、波に乗るなら「遠いところを」
ーー半導体・AI銘柄の波に、まだ乗っていない人は「稼ぐ相場はここではないから、乗らないほうが良い」というお話をしていただきましたが、上昇の波についていきたいという人は少なくないと思います。そんな方にアドバイスをお願いします。
どうしても乗りたいのであれば、中心から「だいぶ遠いところ」を買っておくのは悪くない気がします。自分が買ったところでいえばMIRAINIホールディングス【546A】です。
MIRAINIホールディングスは以前にも紹介しましたが、今年の4月1日に佐鳥電機と萩原電気ホールディングスが経営統合して誕生したばかりの共同持株会社なんですよ。旧2社はどちらも歴史のある電子部品・半導体の専門商社で、統合に伴って上場廃止になり、新会社として東証プライムに再上場しました。
事業内容は半導体・電子部品・電子機器の販売や開発、製造、それに組込ソフトウェアや各種システムの開発・設計です。メーカーではなく商社のため、キオクシアや東京エレクトロンのようには物色されていません。
6月30日にはストップ高の2,242円まで買われて上場来高値を更新しましたが、バリュエーションで見ても、まだ安いと思っています。
ーーなごちょうさんは2020年ごろまで、資金の追加入金を重ねて投資を続けてこられたと伺っています。あえて今、資金100万円の人にアドバイスをするなら、何と言いますか?
資金100万円の人にとって、その100万円はものすごく大切なお金だと思うんです。今はキオクシアで大きく増やした人の話などを聞いて、自分もこの100万円を増やしたいと思うかもしれません。しかし、まず心がけるべきは「減らさないこと」です。お金の重みが重ければ重いほどです。
大切なお金を人気株に突っ込んで大きく損をすると、株式相場そのものが嫌になってしまう人がけっこういます。こういう相場のときほど、人気株への安易な参戦で損をしないことが大事だと思います。
なごちょう氏注目銘柄3選
ーーなごちょうさんが、半導体銘柄以外で注目している銘柄を3つほど教えてください。
最近買ったのは、日本特殊塗料【4619】です。社名から塗料のイメージが強いのですが、実は自動車用防音材が主力で、売上の7割ほどを占めています。防音材でトップクラスのシェアを持つ、ニッチな会社です。
注目した理由は、今期最高益予想であること、財務状態がかなり良いこと、そして製造業として営業利益率が6%を超えていて合格点であること。それなのにPERは10倍以下、PBRは1倍以下、配当利回りは5%を超えています。配当性向が51.56%とやや高い気はしますが、この業績でこのバリュエーションで放置されているのはもったいないと思います。社名を変えたほうが良いのに、と思うぐらいです。
そして、2つ目は昔からのバリュー株投資家ならみんな知っている愛知時計電機【7723】です。
一時はスマートメーター関連で買われて期待も大きかった分、その後大きく下げました。それでも過去の水準からすればだいぶ高値圏で、万年割安株だった銘柄が今は3,000円を超えています。現在のバリュエーションはPER10.1倍、PBR0.88倍、配当利回り3.97%。配当性向は40%程度と妥当な水準です。
この会社は水道メーターでシェアトップ、ガスメーターでも3割程度のシェアを持つトップクラスです。メーターは法律で定期交換が義務付けられているので、需要が途切れません。最近は海外進出も本格的に検討しているようで、安定性に加えて成長性もあります。インフレ局面では価格に転嫁して値上げしていけるので、増収増益を続けられて、安心して持てる会社だと思います。