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20年後に安芸高田が潰れると語った石丸市長「自分が発した言葉と責任はあるのか」議会と合意形成できない首長の価値

 都知事選への出馬を表明した広島県安芸高田市の石丸伸二市長。SNSを通じた発信力で注目を集め、日本一バズる市長として話題を呼んでいた。みんかぶでも過去にロングインタビューを掲載したが、国際政治アナリストの渡瀬裕哉氏は都知事としての資質については疑問を投げかける。連続3回寄稿の第1回は首長としての資質を改めて問うーー。

目次

「20年後に安芸高田が潰れる」という脅し文句

 石丸伸二安芸高田市長はふるさとである安芸高田を「ポイ捨て」にして都知事選挙に挑戦するとのことだ。自分はここまで無責任な市長を見たことがない。そのため、彼がいかに無責任な首長であるかを説明し、国民生活・経済・社会に影響を与える首長とはどうあるべきかを見直すきっかけとしたい。

 石丸市長が安芸高田を「ポイ捨て」にした、というのは任期満了まで2か月残っているという類の批判ではない。昨年10月23日に行った住民向け財政説明会の内容を踏まえた上で、彼が安芸高田を捨てたと評価しているのだ。

 石丸市長のお気に入りのフレーズは「20年後に安芸高田が潰れる」という脅し文句だ。そのため、彼が最も強く主張している内容は公共施設の整理・廃止である。同説明会では先々の財政推計見通しを公表し、公共施設の廃止に関するスケジュールが示されもした。

石丸市長の首長としての資質を問う

 石丸市長が示した財政推計見通しは極めて雑であり、その内容の是非については再検討されるべきものだ。ただし、本稿ではその点は論じず、首長としての資質を問う観点から、彼の財政的主張を正しいものとした上であえて話を進めたい。

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この記事の著者
渡瀬 裕哉

1981年生まれ。早稲田大学大学院公共経営研究科修了。 早稲田大学公共政策研究所招聘研究員、事業創造大学院大学国際公共政策研究所上席研究員。機関投資家・ヘッジファンド等のプロフェッショナルな投資家向けの米国政治の講師として活躍。2016年トランプ大統領当選、2020年民主党による大統領・連邦上下両院勝利を正確に予測し、米国政治に関する分析力に定評がある。『メディアが絶対に知らない2020年の米国と日本』(PHP新書)、『2020年大統領選挙後の世界と日本 』(すばる舎)、『なぜ、成熟した民主主義は分断を生み出すのか』(すばる舎)

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