【実録】積立NISAしか知らない編集部員が、JALのマイルもたまるFX自動売買「トラリピ」を始めてみた(前編)

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FXと聞いて思い浮かべるのは、モニターに何枚もチャートを並べて、値動きを追い続ける姿。投資経験が積立NISAのみの筆者にとっては、「働きながら手を出すには、ハードルが高い」という印象が強いものでした。

でも、マネースクエアの「トラリピ」は少し違うようです。相場の予想は不要。あらかじめ設定したルール通りに、システムが自動で売買をくり返してくれる仕組みだといいます。

本当にそんな簡単にできるの?ということで、実際に口座を開いて運用してみることにしました。

結論から言うと、最初の1週間で私がやったのは、ときどきトレード画面を眺めただけ。それでも確定した利益は1,038円になり、取引がない日もJALのマイルがたまっていました。

とはいえ、はじめから順風満帆だったわけではありません。用語だらけの設定画面でフリーズし、動き出したら画面にマイナスの数字が並んで冷や汗をかき……。

FX超初心者が体験した、リアルすぎる最初の1週間をレポートします!

なお、本記事は前編です。後編では1カ月の運用結果に加え、マネースクエアのストラテジストに聞いた、初心者が運用を始めるときの注意点やコツをお伝えします。

口座開設はスマホで完結

何はともあれ、口座がなければ始まりません。

マネースクエアの口座開設はオンラインで完結し、開設費・維持費も無料。申込みフォームに入力し、本人確認書類を提出するだけです。

用意しておきたいのは、顔写真付き本人確認書類、マイナンバーのわかる書類と、金融機関の口座番号がわかるもの。私は必要事項の入力中に口座番号の欄で手が止まり、あわててキャッシュカードを取りに行きました。先に手元に置いておくとスムーズです。

本人確認書類の提出は、スマホで完結する「スマホで最速、本人確認」を選びました。私の場合は運転免許証を使い、書類と自分の顔をスマホのカメラで撮影するだけ。

結果、その日のうちに口座開設完了メールが到着。身構えていたぶん、拍子抜けするほどあっさり開設できました。

なお、郵送でIDを受取る方法もあります。この場合は2〜3営業日後に簡易書留で郵送されます。

忘れてはいけない「JALマイレージバンク(JMB)お得意様番号登録」のひと手間

ここで、絶対に忘れてはいけない手続きがひとつあります。JALのマイルをためるための「JMBお得意様番号」の登録です。口座を開設しただけではマイルはたまらないので、取引を始める前に済ませておきましょう。(※JMBお得意様番号をお持ちでない方は、JALマイレージバンクへの入会が必要です。)

番号を入力するだけなので、作業自体は1分もかかりませんでした。私はJALカードを持っているので、手元のカードを見ながら入力完了。ちなみにJALカードがあると、あとで説明する「取引マイル」が2倍になるそうです。

▶ JALのマイルがたまるトラリピプログラム

今回の入金は100万円。でも、少額でも始められます

今回は1カ月の運用成果をしっかり検証するため、100万円を用意しました。

ちなみに、トラリピは20万〜30万円といった少額からでもスタートできる仕組みになっています。設定する価格帯や本数を調整すれば、無理のない範囲で始められるとのこと。今回は検証のため、まとまった額でのスタートです。

これで準備は完了。いよいよ、注文の設定に進みます。

いざ、トラリピ注文へ

さっそく注文画面を開きます。

「レンジ」「トラップ本数」「利益値幅」。見慣れない言葉がずらりと並んでいます。FXに慣れていない人にとっては、おそらくここが最初の壁。

それでも落ち着いて眺めてみると、決めることは大きく6つに絞られます。

価格帯を広く設定すれば値動きがレンジを外れにくくなり、本数を増やせば取引の機会が増える。用語の意味が分かると、設定によって運用の性格が変わることが少しずつ見えてきました。

とはいえ、これで完全に理解できたわけではありません。以降も分からない用語が出てくるたびに調べたり、AIに聞いて噛み砕いてもらったりしながら進めました。

通貨ペアはどう選ぶ? 「トラリピ向き」から選んでみた

ここからは実際の注文の流れに沿って説明していきます。まずは通貨ペア選びです。

トラリピで取引できる通貨ペアは18種類。ただ、選択肢を見ても、正直どれがいいのかさっぱりわかりません。

そこで頼ったのが、マネースクエアが選定している「トラリピ向き通貨ペア」。値動きの範囲が比較的安定していて、トラリピと相性がいいとされる組み合わせです。

ここから選んだのが2つ。

ひとつがAUD/NZD(豪ドル/NZドル)、愛称「オージーキウイ」。もうひとつがEUR/GBP(ユーロ/英ポンド)、愛称「ユーロポンド」です。

オーストラリアとニュージーランド、ユーロ圏とイギリス。どちらも地理的に経済圏を共有しているので、為替レートが一定の範囲を行ったり来たりしやすいのだそうです。※

米ドル/円のような馴染みのあるペアではありませんが、「レンジの中で売買をくり返す」というトラリピの仕組みには、こういう通貨ペアのほうが向いているんですね。

しかも、この2つは毎日マイルの対象通貨ペアで、トラリピ運用でJALのマイルもたまります。

※将来にわたって値動きの安定を保証するものではありません

JALのマイルがたまる仕組みと、設定の条件

トラリピでたまるJALのマイルは2種類。取引が成立するたびにたまる「取引マイル」と、対象のトラリピを運用していれば取引がない日でもたまる「毎日マイル」です。動いた日は取引マイル、動かない日も毎日マイル。どちらかは必ずたまる仕組みになっています。

ただし毎日マイルには条件があります。対象通貨ペアが決まっているほか、利益値幅やトラップ値幅にも基準があり、決済トレールとレンジシフトは「設定なし」であることが必要です。

なお、JALカードを持っていれば取引マイルは2倍に。たまるマイル数はマネースクエアステータスによっても変わります。私は100万円入金したので、ダブルスターに該当しました。

1つ目は”おまかせ”で。オージーキウイの注文

通貨ペアは決まりました。でも、レンジをいくらにして、何本仕掛ければいいのか。ここで役立つのが「トラリピのはじめかた」という機能です。

画面の案内に沿って進むだけで、レンジやトラップ本数、必要な資金の目安まで提示してくれます。

まずはオージーキウイから。ここは表示された推奨設定のまま注文することにしました。

設定画面には「マイル適用」という表示もあり、「毎日マイル」「取引マイル」が適用されていることが分かります。

必要な資金の目安も確認し、注文ボタンをクリック。実際にお金が動く瞬間だけに多少の緊張感はありましたが、無事に1つ目の設定の注文が完了しました。

2つ目はカスタムに挑戦。ユーロポンドの注文

1つ目を推奨設定におまかせしたため、2つ目の「EUR/GBP(ユーロポンド)」では、少し自分で設定を変更してみました。

調整したのは「売買」の選択と「利益値幅」です。

まず売買の方向です。画面の初期値は「売り」になっていましたが、これを「買い」に変更。直近のチャートを見ると値動きが上向きに見えたので、それなら買いだろう、という考えでした。

もうひとつ変えたのが利益値幅。これは初期値より狭くしました。利益値幅を狭く設定すると、1回あたりの利益額は小さくなります。その代わり取引の成立回数は増えやすくなるため、初心者としては「大きな利益を狙うより、小刻みに決済された方が安心できる」という判断です。

これで2つの注文設定が完了。あとは、動き出すのを待つだけです。

ちなみに、FXの経験がある人ならここで「スワップは?」と思うかもしれません。実は筆者、この時点でその視点がすっぽり抜けていました……。これがどう影響するかは、後編記事で詳しく触れていきます。

運用1週間で確定利益は1,038円

設定を終えて数日後、スマホに最初の通知が届きました。

「決済が成立しました」のお知らせです。思わず画面を開くと、最初の利益が確定していました。金額は308円。少しいいアイスが買えそうな額です。

決して大きな利益ではありませんが、自分が仕事や家事をしている間に、設定したとおりに売買が成立していた。NISAの評価額が上下するのを眺めるのとは違い、「この分はもう確定した」という数字が積み上がっていく。初めての感覚に、素直にテンションが上がります。

そして、最初の1週間の成立状況がこちらです。新規成立が5回、決済成立が4回。確定した利益は1,038円でした。

内訳を見ると、オージーキウイが730円、ユーロポンドが308円。ちなみに、売買損益とスワップ/調整額を合わせたものが確定損益となります。

※1週間の結果は相場によって変わります。あくまで一例としてご覧ください

一方で、FX初心者として戸惑ったのがポジション一覧の見方です。「確定損益」はプラスなのに、「評価損益(ポジション一覧)」はマイナス。どういうことでしょうか?

「含み損」は失敗じゃない。トラリピの基本スタイル

トラリピの仕組みを調べ直してみると、理由が分かりました。

結論から言うと、この「評価損益のマイナス(含み損)」は、トラリピを運用するうえでごく当たり前の状態でした。

といっても、含み損自体はFXに限った話ではありません。株でも投資信託でも、買ったものの価格が下がれば同じことが起こります。積立NISAでも、始めた直後は評価額がマイナスになることがありますよね。

トラリピで特徴的なのは、そもそも複数の価格帯に仕掛けを並べる仕組みだという点です。価格が下がればそこで買いが入るので、決済されるまでのあいだ含み損を抱えることになります。

スーパーの経営で例えるなら、商品を仕入れて倉庫に置いている状態です。この時点では仕入れ代金がかかっているためマイナスですが、店頭で売れれば利益に変わります。

トラリピの場合、この「倉庫の在庫」が決済前のポジション、「店頭で売れる」のが決済されて利益が確定するタイミングにあたります。しかも仕入れと販売を、あらかじめ決めたルールどおりに自動でくり返してくれる。店主が毎日市場に行かなくていい、というイメージです。
ただしトラリピは、相場が逆行すると含み損が大きくなる点には注意が必要です。

積立NISAしかやってこなかった私にとって、「画面がマイナス=運用失敗」というイメージが染み付いていました。でもトラリピの場合は、含み損を抱えながら、決済できたものから順番にチャリンチャリンと利益が確定していく。それが基本のスタイルだったのです。

だから「確定損益はプラス、評価損益はマイナス」という状態は、おかしなことではなく、むしろ普通。両方を合わせて見て、初めて現在地が分かるということですね。

取引がない日もたまるマイル

もうひとつ、成立カレンダーを眺めていて気づいたことがあります。

土日は相場が動かないので、取引は成立していません。それなのに、マイルの数字は増えているのです。

これが毎日マイルでした。取引が成立しなくても、条件を満たすトラリピが動いていれば日々たまっていく。一方、取引が成立した日はマイルが多くなっています。こちらが取引マイルですね。

1週間でたまったマイルは、正直まだ「ちりも積もれば」というレベルです。それでも、飛行機に乗らなくても、買い物をしなくても、運用しているだけでたまっていく。旅行好きとしては、この数字が増えていくのを見るのは思ったより楽しいものでした。

1カ月続けたら、どこまでいくのでしょうか。

この1週間でやったことを振り返ると、口座を開いて、設定して、あとはときどき画面を眺めただけ。「働きながらFXは無理だろう」と思っていた自分としては、拍子抜けするくらいでした。

もちろん、まだ1週間です。相場はどう動くのか、含み損はこのまま増えていくのか、マイルはどこまでたまるのか。分からないことだらけです。

ということで、後編では1カ月の運用結果と、マネースクエアのストラテジストに聞いた初心者へのアドバイスをお届けします。

※本記事は、筆者が実際にトラリピの口座を開設し運用した記録です。掲載している損益・マイル数は特定の期間・設定における実績であり、将来の運用成果を示すものではありません。外国為替証拠金取引(FX)は、相場の変動等により損失が生じる場合があります。サービス内容・数値は執筆時点のもので、最新情報は公式サイトをご確認ください。

※トラリピは、取引の利益を保証するものではありません。 仕掛け方によっては多額の資金が必要となったり、設定したレンジ内であっても、損失を被ることがあります。

お取引に関しての注意事項

取引開始にあたっては契約締結前書面をよくお読みになり、リスク・取引等の内容をご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願いいたします。

当社の店頭外国為替証拠金取引および店頭CFD取引は、元本および収益が保証されているものではありません。また、取引総代金に比較して少額の資金で取引を行うため、取引の対象となる金融商品の価格変動により、多額の利益となることもありますが、お客様が差し入れた証拠金を上回る損失が生じるおそれもあります。また、各金融市場の閉鎖等、不可抗力と認められる事由により店頭外国為替証拠金取引および店頭CFD取引が不能となるおそれがあります。

店頭外国為替証拠金取引、店頭CFD取引における取引手数料は無料です。

当社が提示するレートには、買値と売値に差(スプレッド)があります。流動性が低くなる場合や、天変地異または戦争等による相場の急激な変動が生じた場合、スプレッドが広がることがあります。

店頭外国為替証拠金取引に必要な証拠金額は、個人のお客様の場合、取引総代金の4%以上です。法人のお客様の場合、取引総代金に、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの証拠金率(為替リスク想定比率)を基に当社が算出した証拠金率を乗じた金額となります。為替リスク想定比率は、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。なお、証拠金率(為替リスク想定比率)は変動いたします。店頭CFD取引に必要な証拠金額は、取引総代金の10%です。

株式会社マネースクエア

金融商品取引業 関東財務局長(金商)第2797号
【加入協会】日本証券業協会   一般社団法人 金融先物取引業協会

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