ライバル不在で値動きも素直。年1500万稼ぐデイトレーダーの主戦場「夜間PTS」の旨味

デイトレードを主戦場としてきたこなつ氏が、この1年で新たな武器としたのが、証券取引所の立会時間外に株式を売買できる私設取引システム「PTS」だ。これをきっかけに、年間1500万円を超える利益を稼ぎ出すトレーダーへと変わったという。PTSにはどんな魅力があり、こなつ氏はそこでどう戦っているのか。たっぷりと聞いた。全4回の第3回。
みんかぶプレミアム連載「デイトレード 最短で億り人を目指す」
目次
「なんとなくやりやすい」から始まったもうひとつの稼ぎ場
PTS(Proprietary Trading System)とは、証券会社が独自に運営する私設の取引システムで、通常の証券取引所が開いていない早朝や夕方から深夜にかけての時間帯にも株式の売買ができる仕組みだ。こなつ氏がここに足を踏み入れたのは2025年、比較的最近のことだった。
「去年、これはチャンスだと確信を持てる相場が始まったタイミングがあって、そこで資金を動かしながら夜間PTSも触ってみたんです。決算をまたいで動いている銘柄が、PTSでもすごく動いているなと思って、試しにやってみたら勝てるじゃんとなって、それからずっと続けていますね」
デイトレードで培ってきた勝負勘が、新しい舞台でもそのまま確信に変わった瞬間だったといえる。
最初は「なんとなくやりやすい」という感覚が先にあり、その理由が「参加者の少なさ」「複雑な自動売買が入り込みにくい」ことからくる「値動きの素直さ」であることは、周囲の上手なトレーダーたちに相談する中で後から分かったという。日中の相場で培った、材料が出たばかりの小型株を読む感覚と、根本は同じだった。
ライバルが少ない市場だけが持つ、ある特徴
「板を見ていて、これは絶対買いだなと感じるタイミングがあるんですけど、もしこれがザラ場(日中の取引)だと、その板は早い者勝ちの争奪戦になるはずなんです。でも実際PTSだと、僕がまとまった株数を買えたりする。今でも、これ本当に買っていいのかな?騙しなのかな?と逆に心配になるくらいです。これが参加者が少ないメリットですね」
ただし、すべての銘柄が同じように素直というわけではない。ソフトバンクグループ(9984)、フジクラ(5803)、村田製作所(6981)といった注目度が高い株や、米国株・先物と連動しやすい銘柄は、夜間でも自動売買の追随が入りやすく、板の動きが独特になるという。こなつ氏が主戦場とするのは、あくまで時価総額の低い銘柄群だ。
最近では、夜間PTSに参入するトレーダーも増えてきたと感じている。
「値がさ株とかは、美味しい板は本当に秒速で取られるようになってきていて、人が増えたなという感覚はあります。ただ小型株の方はそんなに大きくは変わらないかなというのが今の感覚ですね」
参加者が増えれば効率は下がりそうなものだが、負ける人と勝つ人がともに増えることで、市場自体の厚みが増すという側面もある。こなつ氏はこの変化を、必ずしも悪材料とは捉えていない。