初心者の5年連続マイナスから激変!一撃190万円、年間1500万円を稼ぐトレーダーが“毎日やっていたこと”

板読みと夜間PTSという二つの武器を手にしたこなつ氏に、大きな失敗はあるかと尋ねると、返ってきたのは「実はないんですよね」という答えだった。その裏側にあるのが、迷いのない損切りの速さだ。一撃190万円という最大の勝負から、年間1500万円を生み出す売買技術の中身まで、こなつ氏に詳しく聞いた。全4回の第4回。
みんかぶプレミアム連載「デイトレード 最短で億り人を目指す」
目次
誤発注も一瞬で切り返す——判断の速さが命運を分ける
デイトレーダーの多くがひとつやふたつは持つ大きな失敗エピソードを尋ねると、返ってきたのは意外な答えだった。
「その瞬間瞬間で見ると、しんどいなと思うことはもちろんあるんですけど、資産が大きく減ったという感覚は、今まで一度もないかもしれないですね」
もっとも、ヒヤリとした場面が全くなかったわけではない。今年5月、こなつ氏は板がスカスカな銘柄で誤発注をしてしまい、気づけば1000株を抱えていたことがあった。本来なら資産を大きく揺るがしかねない場面だ。それにより大きく値段が動いてしまったものの、即座に損切りし、損失は25万円ほどで食い止められたという。
実はこの銘柄、翌日2日連続でストップ高となった。ここで初心者が勘違いしやすいのが、『持っていれば上がったのに』という考え方だ。しかしこの翌日のストップ高は、あくまで結果論にすぎない。持ち続けていれば、逆に大きな損失になっていた可能性も同じだけあったはずだ。こなつ氏自身も、利益を取り逃したことよりも、迷わずルール通りに切れたことの方が価値が大きいという。目先の結果がどうであれ、損切りという習慣を崩さなかったことこそが、今後のトレード人生を支えていくことになるからだ。
参加者が増えても揺るがない。こなつ氏が握り続ける「優位性」の正体
こなつ氏の年間収支は着実に積み上がっている。昨年一年間の利益はおよそ1500万円、そして取材時点である今年もすでに830万円に達しているという。月平均にするとおよそ100万円前後というペースだ。
この数字を支えているのが、「秒」を基本単位とする取引スタイルだ。数分どころか、数秒から数十秒でポジションを閉じる、いわゆる秒スキャルピングを軸にしている。
「僕は秒スキャなので、ロジックが分かっていても指が動かないと意味がないんですよね。参加者が増えている今の相場でも、そこの判断の速さで優位性を出せているのかなという感覚はあります」
ただし、常に数秒で手仕舞うわけではない。最近は、利益が乗っているポジションについてはあえて長めに持つという手法にも挑戦しているという。それでも、損切りの判断だけは変わらず速い。
「利益が乗っているから引っ張っているという感覚で入っているので、自分が買ったところから損になるのはあり得ないと思って持っているんです。それが損になった瞬間に、あ、これは外れだったなと予測できる感覚があって、そこはもう普段と同じスピードで切りますね」
勝ち続けているという確信のもとでポジションを伸ばし、その前提が崩れた瞬間には一切ためらわない。利益を伸ばす場面と損失を断つ場面とで、判断のスピードを明確に使い分けていることになる。こなつ氏はこの原則を、周囲の稼いでいるトレーダーたちに共通する特徴だとも指摘する。
「稼げている人はもれなく損切りがうまいんですよ。稼ぐ手法がうまいというより、切るのがうまい。僕の周りにいるザラ場が上手な人たちを見ていても、みんな損切りの判断が本当に早いです」
こうした日々の積み重ねに加えて、時折訪れる大きなチャンスを逃さないことも欠かせない。今年2月には、値動きが荒く注目を集めていたある銘柄で5万株という大きなポジションを取り、わずか1、2分で190万円弱の利益を上げたこともあるという。一度の大勝ちに頼るのではなく、日々の小さな利益と大きなチャンスの両方を取りこぼさない姿勢を積み重ねた結果として、月100万円前後という数字が生まれている。