「小5までゲーム漬け」の子供が開成中学へ。東大王・後藤弘を育てた親の意志の力に頼らない指導術

「難関中学に合格する子は、昔から自制心がある」――そんな思い込みから、ゲームばかりの我が子を根性論で叱りつけ、かえって勉強への意欲を削いでしまう家庭は後を絶たない。そんな中、惜しまれつつ終了した大人気TV番組「東大王」の元レギュラーであり、現在株式会社bestieeを経営している後藤弘氏はそうした風潮に疑問を投げかける。
同氏は、自身も開成中学に合格した経験を持つが、実は小5まで「ゲームばかりやってきた」過去を持ち、一時は成績が急降下したという。
本稿では、そんな後藤氏に「ゲーム漬けの日々からの脱却と夏の乗り切り方」を徹底解説していただいた。意志の力では決してやめられない小学生に対し、親が取るべき対応とは。東大王が実体験から語る、合格メソッドを余すところなくお届けする。全4回の第1回。
みんかぶプレミアム特集「中学受験 夏休みで伸びまくるコツ」
目次
「小5までゲーム漬け」だった
「東大に行くような子は、昔から自制心があって自分から勉強していたんでしょう?」
教育事業をやっていると、親御様からそんな風に思われることも少なくありません。しかし、私自身の過去を振り返ると、決してそんなことはありませんでした。
実は私、小学5年生まではゲーム漬けの日々でした。当時は携帯型ゲーム機のDSが本当に大好きで、常に触れていたいと思っていました。小学校の同級生には中学受験をする人があまり多くなく、周りが楽しそうにゲームをして遊んでいる中で、自分だけが我慢して勉強に向かわなければならない環境は、小学生の私にとってなかなかに辛いものでした。
その結果、塾の成績もだんだんと落ちてきてしまったのです。当時の私は筑駒(筑波大学附属駒場中学校)を第一志望にしており、このままではさすがに受からないという危機感が見え始めたタイミングでした。
「ゲームを根性論でやめさせるのは不可能」親がとった行動とは
成績が下がり始めた小6の春、我が家では「このままではマズイ」と家族会議が開かれました。そこで直面したのが「どうやってゲームをやめさせるか」という問題です。
親御様の中には、「受験生なんだからゲームは我慢しなさい」と言い聞かせれば、子供が自分の意志でピタッとやめてくれると期待される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、小学生が自分の意志だけで大好きなゲームを完全に断ち切るというのは、はっきり言って不可能に近いと思います。
常にゲームが手の届く場所にある状態で、強い誘惑に打ち勝って勉強に集中し続ける。そんな強靭なメンタルを小学生に求めるのは酷です。「気合」や「根性」といった精神論だけで解決しようとすると、かえって勉強への集中を削ぐ原因になりかねません。自分の意志でコントロールできないのであれば、環境の方を強制的に変えてしまうしかないのです。