中学受験生の偏差値を爆上げするための模試徹底活用法7つのポイントを教育投資ジャーナリストが暴露…小6の夏休み明けにやるべき5つのこと
中学受験は親子の勝負であり、親の立ち振る舞いが子の成長に響いてくるのは周知の通りだ。では、夏休み明けから中学受験生の親はどう子供をサポートしていくべきなのか。模試をどう活用すればよいのか。教育投資ジャーナリストの戦記氏が語るーー。
みんかぶプレミアム連載「受験とキャリアの不都合な真実」
中学受験生にとって最後の分岐点となるのが、小6の夏休み明け
教育投資ジャーナリストの戦記(@SenkiWork)と申します。
いよいよ中学受験2027年組は、天下分け目の夏休みに入りました。今回は、小6中学受験生の夏休み明けの模試の結果活用法について、仮説を提示したいと考えます。
僕は、2016年に「『戦記』 2022年中学受験の反省録」(https://senkiwork.com/)というブログを開始し、娘の小1からの学習記録を継続してきました。娘は中学受験2022年組として、小1からサピックスに通い、また新小6の2月から最後までほぼα1を維持しました。当時、僕はブログ記事をリアルタイムにて、1日に5本程度更新していたので、娘が小6だった2021年1月から12月の間だけでも1,600本近い記事が残っています。
その記録を読み返して痛感するのは、小6の1年間が「テストの1年」だったということです。娘は2021年4月末から8月末までの4か月で12本のテストを受け、9月から12月までの4か月でさらに10本前後のテストを受けています。単純計算で、月に2〜3回は試験会場にいたことになります。
この記事で語りたいのは、その中でも最も重要な分岐点である「小6の夏休み明け」の話です。9月は、夏休み中に受けたテストや模試の結果が判明する月であり、同時に、残り4か月の時間をどう配分するかを決める、最後の分岐点でもあります。
以下、すべて当時のブログ記事を引用しながら、ファクトベースで整理していきます。
娘が受験した模試の概要
①我が家の前提
娘はサピックス(港区にある白金高輪校。中規模校)に通い、新小6の2021年2月から11月までほぼα1を維持しました。女子校志望であったことから、共学校には関心が無く、志望校は鉄緑会指定校である桜蔭と豊島岡女子学園の2校を第一志望としていました。
我が家のリソース配分は、当時のブログのフッターに毎回書いていたとおり、「中学受験90%、中学入学後10%」です。つまり、中学受験に全振りはしていないことが最大の特徴だと思います。公文英語を並走させており、小6の2021年8月6日には公文英語KI教材に進んでいます。その直前に受けた公文英語JII教材(高校前半相当)の修了テストの結果をブログに記録したのが、2021年8月24日でした(総得点88点/100点、所要時間22分/30分、2群合格)。この事実は、後述する「時間投資の優先順位」の話に繋がりますので、覚えておいてください。
② 「テスト三昧で鍛える実戦経験」 :2021年4月末から8月末までの全12戦
僕は2021年4月25日、つまり小6の4月の段階で、夏休みが終わるまでに受けるテストを12本、先に確定させました。ブログでは「テスト三昧で鍛える実戦経験」というシリーズにして、消化するたびに打ち消し線を引いていきました。
・2021年7月18日:小6/サピックス:テスト三昧で鍛える実戦経験(夏休み前までの9回/全12回終了)
https://senkiwork.com/entry-post-70085.html
・2021年8月29日:小6/サピックス:テスト三昧で鍛える実戦経験(夏休み終わりまでの12回/全12回終了)
https://senkiwork.com/entry-post-71156.html
実際に戦った12戦は以下のとおりです。
1. 4月29日(木・祝):四谷大塚 / 第1回桜蔭本番レベルテスト
2. 5月20日(木):サピックス / 5月マンスリーテスト
3. 5月23日(日):早稲田アカデミー / 第2回桜蔭中オープン模試
4. 6月13日(日):サピックス / 第2回志望校判定サピックスオープン
5. 6月13日(日):上記4のサピックスオープンの後に、算数オリンピック
6. 6月20日(日):四谷大塚 / 第2回桜蔭本番レベルテスト
7. 6月22日(火):サピックス / 6月マンスリーテスト
8. 7月4日(日):サピックス / 7月組分けテスト
9. 7月18日(日):早稲田アカデミー / 第3回桜蔭中オープン模試
10. 7月24日(土):サピックス / 7月復習テスト
11. 8月28日(土):サピックス / 夏期講習マンスリー実力テスト
12. 8月29日(日):早稲田アカデミー / 第4回桜蔭中オープン模試
これに加えて、公文英語JII修了テストがありました。結果をブログに記録したのは8月24日で、僕はそこで「娘にとって、小6夏の最大のイベントかもしれません」と書き、後日「これが小6夏の最大の山場だったように思います」とも書いています。中学受験の4科目だけを見ていると見落としますが、我が家にとっての夏の山場は、実は英語だったことになります。
③9月以降のサピックスオープン連戦
夏が終わる直前の2021年8月26日、僕は「小6の9月以後はサピックスオープンがたくさん」という記事を書いています。
・2021年8月26日:小6/サピックス:小6の9月以後はサピックスオープンがたくさん
https://senkiwork.com/entry-post-71067.html
9月以降に控えていたのは、以下のサピックス連戦となります。
・9月20日(月・祝):学校別サピックスオープン 桜蔭(※豊島岡の設定が無いので桜蔭を選択)
・9月26日(日):第1回合格力判定サピックスオープン
・10月24日(日):第2回合格力判定サピックスオープン
・11月14日(日):第3回合格力判定サピックスオープン
・11月14日(日):学校別サピックスオープン 豊島岡
・11月23日(火・祝):学校別サピックスオープン 桜蔭
・12月5日(日):第4回合格力判定サピックスオープン
さらにこの間に、10月と12月のマンスリー実力テスト、11月3日の学校別サピックスオープン渋谷幕張、10月9日の早稲田アカデミーNN学校別合格判定模試(桜蔭)がありました。9月以降は、文字どおりテスト三昧ということになります。
・2021年9月20日:小6/サピックス:2021年9月/学校別サピックスオープン桜蔭(無事に出発)
https://senkiwork.com/entry-post-71691.html
たくさん受ける模試の偏差値をどう捉えるか
④4類型と「偏差値の基準が違う」という話
ここまで並べたテストは、性質が4つに分かれます。夏休み明けの結果を読むうえで、この区別は重要なので整理してみます。
第一に、クラス分けテスト。マンスリー実力テスト、組分けテスト、復習テストがこれにあたります。基本的には範囲があり、直近の授業内容が問われます。目的は塾内での席順の決定です。
第二に、合格力判定サピックスオープン。範囲がなく、実戦形式で、志望校の合格可能性を判定するものです。サピックスが出す「偏差値一覧」の基準になっているのは、このテストの偏差値になります。
第三に、学校別サピックスオープン。特定校の出題傾向に寄せた模試で、母集団がその学校の志望者に限定されます。
第四に、他塾模試。早稲田アカデミーの学校別オープン模試やNN、四谷大塚の本番レベルテストがこれにあたります。よって、母集団も採点基準もサピックスとは異なります。
・2021年10月18日:小6/サピックス:10月度マンスリー実力テスト(結果速報)
https://senkiwork.com/entry-post-72275.html
僕は10月マンスリーの結果記事で、この点をはっきり指摘しています。具体的には、「サピックスの『偏差値一覧』の基準は『合格力判定サピックスオープン』の偏差値なので、マンスリーの偏差値とは意味が違います」。夏休み明けに親が最も混乱するのが、この点になります。8月末のマンスリーの偏差値と、9月末の合格力判定サピックスオープンの偏差値を、同じ物差しだと思って比べてしまうのは大きな間違いです。