日経電子版で朝5時に配信される”とある記事”…米株投資家なら「絶対読め」

 日々、自身のTwitterやnoteで株投資の情報を発信しているレイチェルさんは、「投資をする上では情報を知ることが欠かせない」と話す。レイチェルさん自身が試行錯誤の末たどり着いた、オススメの情報活用法とは――。全4回中の4回目。 

※本稿はレイチェル著『月3万円で3408万円の超安心資産をつくる! 毎月“5分”のシン・米国株投資術』(KADOKAWA)から抜粋・再編集したものです。 

第1回:すみません、複利ってなんですか? 知らない日本人はこれから「野垂れ死にます」
第2回:やっぱり「S&P500」か、それとも「オルカン」か…米株投資のレイチェルが出した答えとは
第3回:投資家レイチェル「金持ちになりたいなら『投機は必要』」…”嫌われ者”レバレッジの正しい使い方

情報を制する者は投資を制す 

 投資は情報戦です。「優良」な情報を「素早く」、そして「たくさん」手に入れることができると、投資はどんどん楽しくなっていきます。なぜなら、それを基に自分の投資先を決定したり、友達と語り合ったりできるからです。そして、その3つを兼ね備えているのが、ツイッターです。 

 とはいっても、ツイッターの情報は玉石混交。なので、いろんなアカウントの発信を見て、自分が信用できると感じるアカウントや、おもしろいなと思うアカウント、有用なアカウントをフォローしながら、それらが発信する情報を参考にしてみてください。 

 中には決算速報や、株価に影響を与えるニュース、分析などを随時発信しているアカウントもあります。それらをしっかりと見極め、自分自身の情報ソースにできれば、これほど強い味方はいません。さて。ここでは、私が普段、ツイッター以外で参考にしている情報源を4つ、お教えします。 

①日本経済新聞電子版 

 日本経済新聞電子版は、米国株関連のニュースも十分扱っていますし、当然、日本のニュースも扱っているので、非常にオススメ。また、無料会員でも十分情報を得ることが可能です。

 日経電子版で米国株関連のニュースを得るためのコツがあります。それは「北米」キーワードの利用です。どういうことかというと、日経電子版はキーワードごとに記事が分類されていて、それを検索することができるのです。 

 右側の検索ボックスで「北米」で検索をします。するとキーワードや記事タイトル、記事内で「北米」と入っているものが検索結果として出てきます。さらに分類されているキーワード「北米」をクリックすると、アメリカ国内のニュースに絞って閲覧することができるようになります。 

 こうすることで、アメリカ国内での政治や経済、社会問題など、様々な情報に触れることができます。ヘッドラインに目を通して、気になる記事から読んでいけば少しずつ理解が深まっていくでしょう。 

 また、米国株投資については、NYダウを中心とした株式相場の動向について、だいたい毎朝5~6時ごろにリリースされています。これを読めば、毎朝の市場状況を把握することが可能です。私自身、毎朝の株式市場関連の情報を得るときには、この日経電子版の株式相場動向をチェックするようにしています。ほかにもダウ銘柄や、GAFAMに関するニュースも、こちらの検索キーワードで出てきますので、一度試してみてください。 

 こうして毎朝のニュースチェックが習慣になれば、連続した情報があなたの中に蓄積されていきます。日経電子版は、日々のニュースであれば無料会員であっても十分な情報を得ることができます。まずは無料で読む習慣をつけるところから始めて、もっと詳しい記事も読んでみたいと思うようになったら、そこで有料会員に登録してみればいいでしょう。 

②CNBC 

 CNBCは、アメリカの経済情報が得られるサイトです。株式市場の情報は、トップページに掲載されていることが多く、ページを開いて目につく記事を読むだけで、その日の動向を確認することができます。オリジナルのサイトはもちろん英語表記ですが、グーグルクロームで表示すれば、自動翻訳ができるので、英語が苦手であってもまったく問題ありません。私はもちろん、翻訳された日本語の内容で見ています。 

 朝の時間帯であれば、当日の米国株式市場の動向を解説した、日経電子版のような記事が、目立つ場所に表示されています。記事内容は、NYダウを中心とした日経電子版の株式相場の動向と似ています。「似ているんだったら、どちらか一方だけ読めばいいんじゃないの?」と思ったかもしれませんね。けれど、両方見ることにもしっかり意味があるんです。 

 それは、人間というのは一度読むだけでは記憶できなくて、すぐに頭の中から情報が抜けていってしまうから。同じ情報を複数回見ることで、ようやく頭の中に残りやすくなるんです。さらに加えると、日経電子版とCNBCでは視点が違う点もあります。複数の視点で書かれたものを読むことで、自分の中で情報を立体的にとらえることができます。 

 CNBCは、日経電子版よりもマーケット寄りの情報サイトのため、投資関連のニュースも多く掲載されています。気になる記事はしっかり確認してみてください。日経電子版よりも無料で読める記事範囲は広く、米国株投資をやっている人にとって、有用な情報ツールといえるでしょう。 

③テレ東BIZ(テレビ東京ビジネスオンデマンド) 

 テキスト(文字)は、短時間で情報を得るのには効率的ですが、自分が得意な分野以外の情報をテキストだけで得るのは、少々困難です。そこで、株式投資の初心者にとくにオススメなのが、「テレ東BIZ」です。こちらは、テレビ東京で放送されたニュースや報道番組を、インターネットで視聴できるサービス。 

 私は『ガイアの夜明け』という番組が好きで、毎週楽しみにしていますが、テレビ東京が見られない地域もありますよね。そんな地域にお住まいの方も、テレ東BIZで見ることができるんです。また、ほかにも、夜の報道番組『ワールドビジネスサテライト(WBS)』や、朝の番組『モーニングサテライト(通称・モーサテ)』も見ることができます。 

 米国株の情報を得たいなら、だんぜんモーサテがオススメ。当日のマーケット状況の解説に加えて、特集コーナーで様々な情報を得ることだってできます。このように有益な情報のつまった番組を、たった月額550円(税込)で利用可能なサービスなのです。「モーサテ、WBS、ガイアの夜明けの3番組をいつでも見られる!」これだけでも私にとって素晴らしいサービス。それに加えて、ほかにも様々な番組を視聴できるので、経済や政治を学び直したいという人に適したサービスといえるでしょう。 

 さて。ネット記事やSNSなどで、様々な情報を無料で得ることができるようになった昨今、もちろん動画だって、ユーチューブを筆頭に、たくさんの有益な情報にアクセスすることが可能になりました。その結果、中には有料の情報サービスを利用することに、抵抗がある人もいるかもしれません。 

 しかし、私たちには限られた時間しかありません。その中で、膨大な情報の中から、無益な情報と有益な情報を選別し、有益なものだけを抽出して得るなんて、不可能といってもいいでしょう。その選別方法が、無料か有料か、なのです。私の経験上、有料の情報は有益である確率が高いといって、間違いありません。 

④Yahoo!ファイナンス 

 Yahoo!ファイナンスでは、日々の株価をチェックしています。また、ここを使うと、自分の好みでポートフォリオを複数つくることができます。私の場合、主要3指標、ドル円の為替価格、米10年国債、日経平均株価と、主要企業の株価を表示させてチェックするようにしています。毎日、朝起きたときにYahoo!ファイナンスを開けば、一目で株式相場が上がったのか下がったのかがわかるのです。 

 また、個別銘柄の掲示板を見ることもできるようになっています。2ちゃんねるのような雰囲気で、忖度(そんたく)のない意見が書かれているので、たまに見るのもおもしろいです。ぜひ、ご自身の保有銘柄や気になる銘柄で、ポートフォリオをつくって確認してみてください。 

 最後に情報収集の番外編として、私のレイチェルタイムズを紹介させてください。平日朝6時半~7時ごろにレイチェルタイムズという1枚の画像で、当日のマーケット情報をツイッターでツイートしています。レイチェルタイムズでは、これまでご紹介してきたメディアなどから集めた情報を、見やすい形式にまとめて発信しています。 

 この投稿を読むだけで、1日の株式相場・仮想通貨相場の動向、主要指標・主要企業の株価の変動、経済ニュースを短時間でチェックできるようになっているわけです。また、レイチェルタイムズに載せることができなかったニュースなどは、別途ツイートをしています。手前味噌となってしまい恐縮ですが、まずはレイチェルタイムズを毎朝チェックしていただくことで、米国株投資の動向を簡単に確認できるようになるでしょう。

レイチェル著『月3万円で3408万円の超安心資産をつくる! 毎月“5分”のシン・米国株投資術』(KADOKAWA)
この記事の著者
レイチェル

京都出身。新卒で総合コンサルティングファームで働く。その後、ITメガベンチャー企業に勤務。2023年4月より大学院生に。2021年にツイッターアカウントを開設し、米国株投資を中心に政治・経済からマネー、社会問題など幅広いテーマを独自の切り口で語り人気を博す。Twitterフォロワーは8万人(2022年8月現在)。1枚画像でアメリカのマーケット状況を伝える「レイチェルタイムズ」を平日毎日ツイートで配信し多くの支持を得ている。(X:@rachelcubmike)

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