配当を受け取りながら育てる! 年間120万円超を受け取る著名投資家が注視する銘柄と「いちばん資産も増えていく配当投資」
本稿で紹介している個別銘柄:ブリヂストン(5108)、デンソー(6902)、伊藤忠商事(8001)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、INPEX(1605)、積水ハウス(1928)
新NISAをきっかけに投資を始めたものの、配当株を「どの銘柄を・いつ・どう買い増していけばいいのか」で迷う人は多い。
年間120万円超の配当金を受け取り、配当株投資の考え方を説く配当太郎氏に、初心者が最初の一歩を踏み出すための”仕込み”の作法を聞いた。連載全3回の最終回。

目次
“育てがいのある”会社
「考え方はわかった。で、結局どの銘柄を買えばいいのか」――そう思った方も多いはずです。そこで今回は、私が実際に注目している銘柄を、具体的に挙げていきます。著書『仕事をやめるまでに年間120万円の配当金を手に入れる最強の株式投資』で取り上げた銘柄のなかから、業種の異なる6社を選びました。どれも派手さはありません。ですが、地味な顔をして着実に配当を増やし続けてきた、”育てがいのある”会社ばかりです。
6社は、タイヤ、自動車部品、商社、銀行、資源、住宅と業種がバラバラです。こうして業種を散らして持てば、どこかが弱っても、どこかが補ってくれる。あとは、いったん賭けたら握って、配当を受け取りながら気長に育てていくだけです。
世界で2番目のシェアを持つ、老舗のタイヤメーカーです。EV(電気自動車)の時代になっても、クルマが走る以上タイヤは必要で、需要が消えることは考えにくい。しかもブリヂストンは、原材料の調達から製造・販売までを自社で握る「垂直統合型」なので、資材価格が動いても値上げなどで対応しやすい。とくに高性能タイヤや、鉱山・建設向けの大型タイヤは利益率が高く、価格競争にも巻き込まれにくい。景気に多少左右されても収益の柱が揺らぎにくいのが、この会社の強みです。配当はこの10年でおよそ1.7倍に増えていて、直近も増配を見込んでいます。円安の恩恵を受けやすいのも、いまの環境では追い風です。資材価格の変動には注意が要りますが、腰を据えて持てる一社です。
トヨタグループ最大の自動車部品メーカーで、この分野では世界2位です。クルマの「電装化」、つまり電子部品や電子制御の領域で、圧倒的な強みを持っています。EVや自動運転が進むほど、デンソーの部品の出番は増えていく。しかもトヨタ一社に頼っているわけではなく、世界中の自動車メーカーに部品を供給しています。取引先が広く分散しているぶん、特定のメーカーが不振でも業績が引きずられにくいのは、安心材料のひとつです。配当はこの10年でおよそ2.3倍。しかも最近は自己資本の効率を意識した経営に舵を切っていて、DOE(株主資本配当率)を一定以上に保つ方針を掲げています。長期で持ちやすい還元姿勢で、これからの増配も期待できる。時代の追い風と株主還元の両方がそろった銘柄だと思います。