「休めない」石破首相に迫る「度なしメガネをかけたりかけなかったりの謎」「総理になって鉄道乗れてない問題」

令和7年(2025年)1月8日、NHK「首相動静」の表記によれば、<16:29 ネットメディア「みんかぶマガジン」のインタビュー(~17:02)>に、石破茂首相へのインタビューを行った。インタビューは、SNS規制、地方創生、減税、経済政策など国政の主要課題について行われた。なお、掲載にあたって読みやすさや話題のまとまりを重視して、順序を入れ替えた部分がある。今回は「メガネ」「鉄道」「読書」について。(聞き手は、鈴木聖也みんかぶ編集長、小倉健一)全5回の第5回。
目次
石破首相はなぜメガネをかけるのか
石破首相のフィロソフィーは、総裁選を境に変わったように見える。かつては安倍政権を同じ自民党内から批判し、雑誌企画ではマルクス主義者と対談しながら共感を示す発言をしていた。しかし現在は、自民党内の意見をまとめることに重きを置いている印象が強い。国民に対しては「できない理由」を語る姿が目立ち、永田町の論理に縛られているようにも映る。
その変化を象徴するのがメガネだろう。総理就任後に出演した民放番組で、石破首相は「総理の大変さはなってみないとわからない」と語り、総理就任前にはかけていなかったメガネをしていることを「イメチェンですか」と指摘されると「メガネをかけないと顔が怖いと言われる。度数は入っていない伊達だ」と明かした。
その後、石破首相は会見や会議でメガネをかけたり外したりしている。国民にどう見られたいのか、自分のイメージを模索しているようにも見える。かつての直言や「飾らない姿」を惜しむ声もある中、石破首相の現在の素顔に迫った。
――新年明けましておめでとうございます。
石破茂総理大臣
新年、おめでとうございます。めでたいね。
――今日はいつもより穏やかな表情に見える。何か特別に良いことでもありましたか。
石破茂総理大臣
うーん。そうでもない。年末年始は、忙しい日々だった。仕事柄、外出して遊ぶことも当然できない。この仕事は、本当にやることがいっぱいありますから。
ーー「みんかぶマガジン」はネットメディアですが、石破総理がネットメディアの取材を受けることはあるのですか。
石破茂総理大臣
いや、意外と断らないですよ。ネットメディアもね。あと私、ラジオって意外と好きです。ラジオは音だけに集中できるから。テレビだと画面と音だけど、ラジオだと音だけみたいなところがあるのでね。で、ネットメディアもなんとなくパーソナル感がある。
読書の時間はほとんどない多忙な日々
――今日はメガネはかけていない?
石破茂総理大臣
する余裕がない。いいでしょしなくても。
ーー総裁選での決選投票前の演説は、力がこもっていて、心を突き動かされました。そういった言葉の力がどこからくるのか知りたいと思っていました。
石破茂総理大臣
政治家はね、言葉が命だからね。
――読書家でいらっしゃると思いますが、総理就任後は、本を読む時間を取ることはできていますか。
石破茂総理大臣
読書の時間はほとんどない。忙しい日々の中で、自分のために本をじっくり読む余裕はないのが実情だ。
三島由紀夫、川端康成の名作を読み返すのが癒し
――映像コンテンツを観たり、あるいは他の方法で心を休める時間はあるのか。どのように気持ちをリセットしているのか。