20代から描くライフプランと将来への備え みんかぶ編集室 2024.10.08 (2022.01.25公開) 資産形成のはじめ方 人間の寿命が伸び「人生100年時代」とも言われています。長い人生を安心して過ごすためには、早い時期からライフプランを立てて無理なく将来に備えることが大切です。 しかし20代だと老後の生活はまだまだ先のこと。これからどんなライフイベントが待っていて、どれくらいの蓄えが必要なのか、なかなかイメージしにくいでしょう。 そこで本記事では、20代からその先までにどんなライフイベントが控えているのか、20代からの貯蓄はどのように始めるべきなのかについて解説します。 目次ライフイベントとは20代のライフイベントと支出30代以降もライフイベントはさまざま20代から始める将来への備えまとめ ライフイベントとは ライフイベントとは、人生の中で起こる特に大きな出来事のことを言います。 ライフイベントの具体例としては結婚、出産、就職、転職、退職、子供の進学、車や家の購入といった大きな買い物などが挙げられ、20代は卒業、就職というライフイベントを多くの人が最初に経験すると思います。 ライフイベントは人生にとって一つの区切りです。そのためライフイベントに備えた準備をしたり、ライフイベントが発生する度にお祝いをしたりする必要があり、どうしてもお金がかかります。 したがって、ライフイベントに備えて20代から貯蓄を始めることが大切なのです。 20代のライフイベントと支出 20代のうちに経験するライフイベントとしては、卒業、就職、結婚、出産、(人によっては)転職などが挙げられます。 大都市圏では大卒の人が増えており、それに伴って結婚・出産年齢の高齢化が進んでいますが、大都市圏に住んでいる人もこれらのライフイベントがいつ起こるかは分からないので、20代で起こるという前提で準備を始めることをお勧めします。 それでは20代で起こるライフイベントの代表格である「結婚・出産」に必要な費用について解説していきます。 結婚にかかる費用 結婚で必要な費用の目安は、結婚式から新婚旅行までで200万円程度と言われています。内訳は以下の通りです。 結婚式・披露宴代……200万円 新婚旅行代……………50万〜100万円 婚約指輪代……………30万〜50万円 新居の準備費用………50万円 このように実際は400万円近い費用が発生しますが、およそ半分はご祝儀でまかなえます。そのため、だいたい2人で200万円程度の貯蓄をしたうえで、結婚に踏み切るカップルが多いです。 中には披露宴をしない、新婚旅行を国内にするなどして費用を節約するカップルもいます。 出産にかかる費用 出産にかかる費用は妊娠から出産までで50万円程度と言われています。内訳は以下の通りです。 検診費用………………5万円 入院費用(6日分)…15万円 分娩費用………………25万円 出産後の通院費用……2万円 ベビー用品……………3万円 出産には保険が適用されません。健康保険から出産育児一時金が支給されますが、出産後に受け取るものなので、出産に備えた貯金が重要となります。 ちなみに50万円は最低ラインの費用です。高級志向の産婦人科だったり、無痛分娩を選択したりする場合はさらに費用が高額になります。 また、基本的に出産には保険が適用されませんが、異常分娩と判断された場合には、民間の医療保険の保障対象となる可能性があることも覚えておきましょう。 出産は一生のなかでも大切な一大イベントです。万が一に備えておいて損はありませんよ。 関連記事:出産費用には保険が適用される?適用されるケースや必要な費用について解説 30代以降もライフイベントはさまざま 結婚・出産を終えて家庭を持つと、30代以降もさまざまなライフイベントが発生します。 どんなライフイベントがあるかを把握し、いついくらくらいお金がかかるかを前もって考えておくことは、幸福な家庭をつくる上でとても大切なことと言えます。 次は30代に起こりうるライフイベントとその費用について解説していきます。 子供の入学 現代では大卒が過半数を超えており、小学校入学〜大学卒業までに1000万円程度かかるのは当たり前と言われています。 特に大都市圏では大学受験を少しでも有利に進めるために中学・高校、人によっては小学校の段階で大学の附属校に進学する生徒も増えており、この場合は1000万円どころでは済みません。 大学まで公立だとしても塾費用が必要になる可能性が高く、中学受験を視野に入れていない家庭でも、小学校入学の段階でライフプランを見直し、学資保険に加入しておきたいところでしょう。 マイホームの購入 子供の人数がだいたい決まったら、家族の人数に応じたマイホームを購入する人もいます。 マイホームに関しては一軒家だけでなく、マンションを購入するケースも増えてきています。 マイホーム費用は住んでいる地域や家族の数によって変動するため、どれくらいの費用がかかるかは一概には言えません。 30代で購入して50代、人によっては定年退職のタイミングでローンを払い終える人が多く、子供の学費とのバランスを考えたローンの組み方が重要になります。 退職後の老後生活 年金支給開始年齢が徐々に上がっており、20代の人たちは年金を受け取れるかどうかも怪しい世代と言われています。 しかも人生100年時代と言われ、寿命も延びている状況ですから、若い世代は現在の中高年以上に老後資金の準備が重要となります。 老後資金に関しては定年退職の段階で2000万円が理想と言われています。 子供がいる家庭なら子供からの支援も期待できるのでこの程度でよいでしょうが、そうでない家庭はもう少し余裕を持って貯蓄をしたほうがよいかもしれません。 20代から始める将来への備え 20代は収入自体は低くても、その分老後まで時間があるのが強みです。 生活に無理のない範囲で少しずつ資産形成を始めて、着実に老後に備えていくようにしましょう。 とはいえ資産形成は貯金が少なければ少ないほどリスクが大きいものになってしまうため、積極的な投資はある程度の資金が貯まるまで待ったほうがいいでしょう。 20代から貯蓄を始めていれば、計画的に貯蓄する習慣が身に付くので、その後もスムーズに貯蓄を進められます。 また、20代は健康リスクが低いとはいえ、絶対に大病にかからないわけではありません。 特に、働き盛りの20代でがんや脳血管疾患になってしまった場合、経済的にも精神的にも大きなダメージを受けてしまいます。 万が一が起こらないに越したことはありませんが、その万が一が起きても対処できるように「保険」で自分の身体とお金を守ることも重要です。 20代男性に人気の医療保険はこちら 20代女性に人気の医療保険はこちら まとめ 老後の生活に対して不安を感じている20代の人は多いはず。「お金の余裕は心の余裕」というように少しでも貯蓄があれば、余裕を持ってさまざまなライフイベントを迎えられます。 また20代から計画的な貯蓄を始めることで、余裕のある老後が送れます。貯蓄が苦手なら定期預金など強制的に貯められる手段もあるので、自分に合った方法を用いて貯蓄を始めましょう。 この記事はいかがでしたか?感想を一言!