生活費には手を出さない!資産運用・資産形成のキホン みんかぶ編集室 2022.01.21 (2021.07.02公開) 資産形成のはじめ方 資産形成をすることで人生の豊かさは大きく変わります。しかし、何事も無理はよくありません。今回は資産形成の基本についてお話します。 「貯蓄」と「運用」、「保険」 人生には様々なライフイベントがあり、それらに向き合うためにはあらかじめ計画された資産形成が必要です。資産形成の基本を考えるにあたって、「貯蓄」と「運用」、リスクに備えるための「保険」は切り離せません。 目次必要な時にすぐ使える「貯蓄」将来必要になる支出のための「運用」万が一のための「保険」無理な資産形成には注意が必要生活資金を削るのではなく貯蓄を増やす 必要な時にすぐ使える「貯蓄」 貯蓄は、基本的に「流動性が高いお金」です。生活費や教養娯楽費など、すぐに必要となるかもしれないお金や、保険でカバーされないリスクに備えたお金は、こうした自由に使用できる形で所有しておくことが大切です。 将来必要になる支出のための「運用」 運用は、すぐに必要とならないお金を使って、教育費や老後資金などの、将来必要となる出費のために長期的に増やすことを言います。 貯蓄のみでは資産を増やすことがほとんど不可能な上に、貯蓄の保有だけでは、インフレが起きてお金の価値が低くなった際に、実質資産の減少となってしまいます。 資産運用をすることで、資産の形を様々な金融商品に変えることで、資産を増やすだけでなく、インフレのリスクにも備えることができます。 万が一のための「保険」 保険は、万が一の事態が発生した際に効果を発揮します。資産形成では、人生という長いスパンの中で必要となりうる大きな消費に備えることを目的にしているため、達成するまで長い期間が必要となります。 しかし、資産形成の最中に万が一のことが起きてしまうと、所有している資産が必要な金額に足らないという状況になってしまいます。このようなリスクから守ってくれるのが保険です。 これらに共通するのは、さまざまなライフイベントに対応できるための資産を確保することによって人生を豊かにすることですね。 無理な資産形成には注意が必要 あらかじめ人生設計をした上で、各ライフイベントに向けた出費に向けて、資産形成をすることが重要です。しかし無理な資産形成は、日常の生活資金が減ってしまい、かえってストレスを抱えることになるかもしれません。 特に、多くの人が陥ってしまうのが運用資金の過剰投下です。資産運用では、運用する金額が多くなるほど形成される資産も大きくなるため、資産運用の魅力に取りつかれて、ついつい過剰な資金を充ててしまいがちです。 もちろん、お金を運用することは大事なことですが、過剰投下によって日常生活のための資金が削られてしまうと、やりたいことを我慢しなければならずストレスを抱えてしまうかもしれません。また、リスク分散がしっかりできていないと、万が一の事態に備えられず、資産の減少につながってしまうかもしれません。 生活資金を削るのではなく貯蓄を増やす 資産形成に充てる資金を増やしたいのであれば、生活資金を無理に減らすのではなく、貯蓄の方法をから見直していくことが賢明でしょう。 あなたの無理のない範囲のお金を充てて、正しい運用やリスク分散をすることが、将来に備えた正しい資産形成です。 必要性が高いお金や大切にとっておきたいお金は「貯蓄」に、中長期的に増やしたいお金は「運用」に充て、万が一のリスクには「保険」で備える、としっかり使い道を分けるようにしましょう。 こうして無理のない資産形成を続けることが、豊かな人生を迎える一番の近道となります。 この記事はいかがでしたか?感想を一言!