お金の勉強はどこから始めるべき?初心者でもお金を増やせる勉強方法をご紹介 みんかぶ編集室 2022.12.01 資産形成のはじめ方 資産形成というと「貯蓄こそ最も安全で確実な方法だ」という考え方がまだ根強いのではないでしょうか。しかしインフレや老後資金への備えを考えると、貯蓄と同時に、投資による資産運用も積極的に行っていく必要があります。この記事では、資産を増やすお金の勉強はどう始めるべきか、初心者にもわかりやすく解説します。 目次お金について勉強する理由お金の勉強はどこから始めればいいのか 初心者がお金を学ぶ際に注意したい点【まとめ】老後資金やインフレリスクを考えるならお金の勉強は絶対に必要。資産運用を学んで明るい未来を お金について勉強する理由 もしかして「コツコツと貯蓄しているから、今さらお金の勉強なんて必要ない」とか考えていませんか。貯蓄は資産形成において確かに重要なポイントではありますが、人生100年時代を乗り切るためには、貯めたお金を投資して増やすことが大切です。お金は増やせます。お金のことを知らなければ損をします。その理由をご解説します。 お金について知らないと損をすることがある お金なんて使わなければよいだけの話、と高をくくるわけにはいきません。お金について知らないと、将来、大損をしてしまいます。 例えば20代半ばなら、これから「結婚」「子供の誕生」「マイホーム購入」など数々のライフイベントが控えていて、それぞれまとまったお金が必要になるものなのです。 また、これまでの主流は「社会人になったら定年までずっと貯蓄して、退職後は貯めたお金を取り崩しながら老後を過ごす」という人生設計でした。しかし現在はインフレが進行しつつあるため、老後対策が貯蓄だけでは、とても危険な経済状況と言えます。 なぜならインフレになるとモノの値段が上がっていく一方で、お金の価値は相対的に下がっていくからです。現在は安く買えているモノやサービスも、30年後、40年後にはよりたくさんのお金を払わないと買うことができなくなります。老後資金は2000万円だと考えて準備しても、実際にはその数倍の金額が必要になるでしょう。 インフレとともに収入が増えるのであれば、それほど問題はありませんが、日本の賃金は上昇の兆しが見られず、老後資金の一つとなっている退職金も、減少したり廃止されたりする傾向が見られます。こうして検討すると、貯蓄一辺倒の資産形成がいかに危ういものであるかがよく分かってきます。 お金は増やすことができる 「お金に働いてもらう」とよく言いますが、節約して貯めただけでは増えないお金も、多少の工夫で増やしていくことは可能です。コツコツ貯めたお金を金融商品などに投資し、効率的に増やす方法を「資産運用」と言います。 投資というと「失敗して損をする」というイメージを持たれがちですが、NISAやiDeCo、投資信託、株式、不動産投資など、複数の投資先に資産を適切に分散させることで、リスクを回避してバランスよく資産運用していくことが可能になるのです。 初心者が投資を始める際におすすめしたいのが、NISAやiDeCoです。これらの商品は、「貯蓄から投資へ」と国が旗を振る中で、投資の元本が税額控除を受けられたり、投資で得た利益に対して税金がかからなかったりといった優遇措置が取られている点に特徴があります。 また自分で投資を行うのが心配な人は、投資信託に投資すれば、運用のプロに任せて代わりに運用してもらうことができます。特定の企業の株式を購入して運用するよりも、分散投資で比較的安全な運用ができるという点が特徴です。 投資に慣れてきたら株式投資を始めましょう。個別の銘柄に投資すると、売買益のほか、企業の利益次第で分配金を受け取ることができます。 適切な資産形成をするため 適切に資産形成を行うためには、今後の人生の中で起こる大きな出来事を予測しておくことも大切です。節目となる人生の出来事はライフイベントと呼ばれます。20代が今後迎えるライフイベントには、私生活では結婚や出産、子供の進学、マイホームや車の購入などが、仕事関係では就職や転職、退職などが考えられます。 たとえば結婚式から新婚旅行まで約200万円、妊娠から出産まで約50万円が必要だとする調査結果もありますが、それらの節目ごとにおおよそいくら必要なのかを知って、お金を準備しておかなくては、いざライフイベントに直面した際に、ただうろたえるだけになってしまいます。そうならないためにも、事前に資産形成をしっかりとしておかなくてはならないのです。 お金の勉強はどこから始めればいいのか お金の勉強を始めると言っても、手あたり次第に知識を取り入れるだけでは長続きしません。効果的に学習を進めたいのであれば、なぜお金の勉強をするのか、その目的をはっきりさせましょう。 まずは勉強する目的の設定から お金の勉強を始める前に、どのようなライフイベントに備えて学ぼうとするのか、目的を明確にすることが必要です。効果的に目的を設定するために役立つ方法の一つに「ゴールベースアプローチ」があります。 ゴールベースアプローチとは、自分や家族のイベントを具体的に想定して、そのイベントにはどれくらいのお金が必要なのかを具体的に算出。その金額を確保するために、支出を調整したり、投資方法を考えたりして、資産運用していく考え方です。 ゴールベースアプローチでは、貯蓄・投資の目的や、達成すべき目標額が明確にイメージできるため、お金を貯めたり増やしたりする上で強いモチベーションになります。 お金を増やすための勉強方法 お金を増やす目的を明確に決めたら、次は、勉強方法を決めます。 お金を増やすための勉強方法は身近に数多く存在しています。たとえば金融関係の入門書はものすごくたくさんありますし、インターネット上には金融に関する専用サイトもあります。さらにはYouTubeには動画が数多くアップされていますし、ほかにも初心者向けのセミナーなどがたくさん開催されています。 まずは最初に決めた目的・目標の性質から、お金の増やし方を今すぐ学ぶべきか、基礎からしっかり押さえるべきか、有料でもいいから学ぶべきか、などを考えてみましょう。 勉強方法は使い分けることも大切。どの方法が適切なのか、それぞれの学び方の特徴などを以下に説明します。 セミナー マネーセミナーでは、ファイナンシャルプランナーなどが講師となって、お金に関するさまざまなテーマについて、専門的な知識を伝授してもらえます。 セミナーのテーマは数多くあり「各種金融商品の紹介」「保険の見直し方」「資産運用の方法」「(相続税などの)制度変更の影響」など、自分の興味に合わせて参加できます。お金の勉強を始めたばかりであれば、基礎知識系の講座を選ぶのがよいでしょう。 無料のものと有料のものがあり、開催情報は、銀行や証券会社などの金融機関のほか、新聞広告、インターネット広告などを通じて入手できます。 本 「金持ち父さん貧乏父さん」という本が2000年に発表され、たちまちベストセラーになって、日本人の資産形成に対する考え方に大きな影響を与えました。これはお金に関する全般的な考え方を説いたものですが、お金を基礎から学びたい場合には良き入門書であるといえます。 このように、本は身近にお金を学ぶ入り口にはなりますが、中には「難しくて読めなかった」「読んでも頭に入ってこなかった」という本もあります。難易度や分かりやすさは初心者に見分けがつきにくい場合もあるため、初心者向きかどうかレビューなどで確かめることが必要です。 Youtube スマホやパソコンがあれば、いつでも無料でアクセスできますから、お金の勉強をするには手軽な方法です。 一般的にYouTubeには、投資に関する基礎知識だけでなく実際の利益の出し方や成功例などもアップされていますが、信用できる情報と信用できない情報が混在している点には十分に気を付ける必要があります。 誤った方法を学んで損失を被ったというケースも少なくありませんので、たとえ信頼できると言われているような人物がつくった動画でも、情報の取捨選択に注意を払うようにしましょう。 みんかぶで学ぶ インターネット上には金融について勉強できる専門サイトが複数ありますが、中でも「みんかぶ」は資産運用に特化していて、多くの人に利用されている人気サイトです。 投資について全く知らない初心者でも、丁寧に一から解説したコラムが数多く掲載されています。たとえば「資産形成のはじめ方」(https://mag.minkabu.jp/asset-formation/)は、投資の必要性や貯蓄とのバランスなどを解説し、初心者必見の記事です。 文章も平易で初心者が投資について系統立てて学ぶには絶好のコンテンツです。 初心者がお金を学ぶ際に注意したい点 ひとくちに資産運用といっても、株式投資、債券投資、投資信託にNISAやiDeCo、外貨預金や不動産投資など数多くの種類があります。したがってお金の勉強を始めるにあたっては、あれこれと範囲を広げるのではなく、まず自分が取り組むのに最もふさわしいと思えるジャンルに絞って学んでいくのがよいでしょう。 手を広げ過ぎるとアタマが混乱して勘違いしてしまったり、リスクの高い投資につぎ込んで資産の大半を失ってしまったりすることもあります。まずは基礎から着実に知識を身につけ、そのうえでインプットした知識を少しずつ実践に移してみることで、投資スキルをしっかり自分のものにしていきましょう。 【まとめ】老後資金やインフレリスクを考えるならお金の勉強は絶対に必要。資産運用を学んで明るい未来を 人生100年時代にも安心できる十分な老後資金を蓄えたり、今後のインフレリスクに備えたりするのであれば、貯蓄だけに頼るのではなく投資などの資産運用を積極的に学ぶことが必須になります。 お金の勉強を始めるにあたっては、今後の人生に訪れる大きな節目、つまり結婚や出産などのライフイベントにいくらぐらいの出費を必要とするのかを把握するところから始めなくてはなりません。 その上で、どのイベントにいくらぐらいの資金を備えるべきかといった目標を明確にし、そこから逆算して具体的な資産形成の方法を決定していきましょう。 学ぶ手段としては、セミナーや本、Youtubeなどさまざまな方法がありますが、インターネット上で閲覧できる資産形成の専門サイト「みんかぶ」は、初心者にも分かりやすく、株などの資産運用を系統立てて学べることから、一見の価値があるコンテンツです。 この記事はいかがでしたか?感想を一言!