資産形成は「貯める」「増やす」「備える」が基本!

資産形成は貯蓄、投資、備えなどで形成することができます。ライフイベントを事前に想定し支出に備えることもその一つです。ここでは資産形成をする上での基本と、どのようなことに注意するべきかをお伝えします。
目次
「貯める(貯蓄)」のためにできること
資産形成は「貯蓄」と「運用」によって成り立ちます。貯蓄を効果的にするためには、「支出を減らす」「収入を増やす」。
これらの2つを同時に行うことが重要となります。支出を減らす工夫としては、家計簿アプリを使うことで無駄な支出を可視化することや、銀行口座を消費用と貯蓄用に分けることで過剰な消費を防ぐ、などの方法があります。
お金を使って収入を増やす方法のひとつは、本を読むことやセミナーで学び資格を取ったり、英会話・ビジネススクールなどに通ったりすることで、仕事に活かせるスキルを身につけるのもいいでしょう。
お金の使い方をあなたの性格に沿って工夫していくことで、無理のない貯蓄をすることができます。
「増やす(運用)」べき2つの理由
貯蓄が増えたら、資産運用も視野に入れていきましょう。
貯蓄を資産運用に充てるべき理由として、大きく2つ挙げられます。
まず、貯蓄のみでは資産を増やすことがほとんど不可能だからです。生涯のライフイベントを貯蓄のみで迎えようとすると、普段からの生活資金をひっ迫してしまうかもしれません。
しかし、貯蓄を資産運用にまわすことで、資産を増やすことが期待できます。長期的な将来への不安を解決することが可能となるのです。
また、貯蓄にはリスクも伴います。日本でインフレが起きた場合、お金の価値は低くなり、実質的な資産の減少に繋がってしまいます。
資産運用にももちろんリスクが伴いますが、様々な金融商品に分散させ、中長期的な積み立てをすることで、資産をリスクから守ることができます。
「備える(保険)」ことも忘れずに
保険についても忘れてはいけません。たとえ計画的な資産形成をしていても、未来は不確実ですので、必ずしも順調に進むとは限りません。
万が一、病気やケガに遭ってしまった場合、治療費や入院費など一度に莫大な費用を要する場合があります。そこで役に立つのが保険です。
なぜ保険が必要なのか?貯蓄や運用している資金ではいけないのか?このような疑問を抱く人もいると思います。保険が必要である理由としては、まず資産形成の性質を考えなければいけません。
資産形成は、人生という長いスパンの中で必要となりうる大きな消費に備えることを目的にしているため、少しずつ長期的に増やしていく必要があります。
しかし、資産を形成している最中に万が一のことが起きてしまったら、所有している資産が必要な金額に足らないという状況になってしまいます。このようなリスクから守ってくれるのが保険です。
保険には様々な種類があり、病気やケガから、事故・老後や介護に備えるものまであります。
それぞれの保険の特徴と、対象とするリスクを理解し、自分のライフプランにあった保険を選び、リスクに備えましょう。
「貯める」「増やす」「備える」を組み合わせる
貯蓄も運用も保険も、どれか1つに偏ってしまってはいけません。
貯蓄がない場合、万が一保険で保障されていない事態が発生してしまったとき、資金が必要なのに用意ができないという状況に陥ってしまいます。
資産運用をせずに貯蓄のみで資産を保有する場合には、資産を増やすことが困難となります。リスクを恐れすぎるがあまりに、必要のない保険にまで加入してしまい、過剰な支出になってしまった場合などは本末転倒です。
お金の形を目的ごとに分散させ、正しい資産形成をしていくことが重要です。
上手に組み合わせてバランスをとることで、多くのリスクを乗り越え、豊かな人生を迎えましょう。