資産形成を助ける3つのお金の使い方

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資産形成のために必要なことと言われると年収アップ、貯蓄、株や投資信託による運用などを思い浮かべるかもしれませんが、それだけでなく無駄な支出を減らすことも大切です。

しかし、お金の使い方を見直して支出を減らすことは難しいでしょう。

そこでここでは支出を減らすためにどんなポイントに気をつけるべきか、どんな点に意識すれば資産形成につながる良いお金の使い方になるのかについて解説していきます。

目次

資産形成の基本は収入と支出の余剰分

支出のグラフ画像

資産形成に充てられるお金は、月々の収入から支出を差し引いた分です。

お金持ちがお金に余裕のある生活を送れているのは、年収が高いだけでなく、収入に対して支出を抑えていることも挙げられます。したがって、資産形成をしたいなら支出を見直すことが大切と言えるでしょう。

例えば月3万円支出を減らすと年間約40万円の収入増の効果があり、その全額が資産形成の成果になります。

月収を3万円増やした場合も同じように資産形成ができますが、年収が上がると所得税額が増えてしまいます。また月収が多くなったとしてもその分支出が多くなれば、一時的にぜいたくな生活を送れるものの、資産形成にはつながらず不安定な老後を過ごすことになってしまいます。

したがって資産形成を目指す上では、どんなにお金があったとしても支出を常に把握して無駄な支出を失くすべきだと言えるでしょう。

3つのお金の使い方

支出は「消費」「浪費」「投資」の3つに分けることができます。それではそれぞれについて詳しく解説していきます。

消費

消費は食費や家賃、光熱費など、生活を送るために必要な支出を言います。消費は生活を送るにあたって必ず発生するものですが、節約もできます

浪費

浪費はいわば娯楽費、無駄遣い分のお金に当たります。お金を貯めるにあたって浪費は悪と思ってしまいがちですが、適度な浪費は人生をより良くするために必要なものです。

また、浪費にも種類があり、ギャンブル代などの無駄遣いを浪費、友達と旅行に行くなど心に余裕を持つために必要な費用を空費と呼んで、区別することもあります。切り詰めた生活を送っていると逆に貯蓄が上手くいかなくなってしまうでしょう。「お金の余裕は心の余裕」と言うように、適度にぜいたくをして心に余裕を持てる生活を送りましょう

投資

投資は消費・浪費をした上で余ったお金を投資に回し、資産を増やすことです。投資の種類は株式や不動産などさまざま。予算や自分の運用スタイルに合った投資方法を選びましょう。

ただし投資も無計画に行ってしまうと無駄遣いになってしまいます。またギャンブル的な要素もあるので、依存のリスクも伴います。

したがって、投資は計画的かつ理性的に限度を持って行いましょう。また、投資はお金に関わるものではなく、セミナー代や書籍代など自分の年収アップ・スキルアップにつながるものも含まれます

バランスよく支出することでしっかり資産形成

支出の減らしているつもりが逆効果になってしまうケースも少なくありません。そこで支出を減らすためにポイント理想的な支出のバランスについて解説します。

支出は固定費から見直そう

支出は固定費、つまり毎月の金額が変わらないものから見直していきましょう

例えば携帯電話代や保険料など。これらは同じサービス内容で安いプランが見つかることもありますし、余計なサービスを契約していることも少なくありません。

このように、まず毎月一定の金額を支払っているものから確認した上で、その後で食費など毎月変動するものの支出の見直し、節約に移行しましょう

浪費は満足度が高く、長期間持続するものに優先的に使おう

浪費は心に余裕を持って生活するために必要ですが、一時的にしか満たされない浪費と長期間満たされた状態が続く浪費に分かれます

前者(一時的にしか満たされない浪費)の例は、ギャンブルや仕事終わりの買い食いなどが挙げられるでしょう。このタイプの浪費は1回に使う金額が少なくても、積もりに積もって気づかない間に高額な浪費になってしまう可能性が高いです。

後者(満足感が持続する浪費)の例は、旅行など1回あたりに使用する金額が高額になりやすいものが挙げられます。浪費に関しては、ボーナスが支給されたときなどタイミングを決めて、長期間満足感が続くものに使いましょう

投資は長期的に

投資が短期間だとリターンを短期間で得られるものの、満足のいく結果が出にくいです。逆に長期的かつ地道に投資を行っていくと、確実に将来の資産形成につながるでしょう。

また、投資に必要な予算が大きければ大きいほど、余裕を持って投資に取り組めます。投資に使える金額が少ないとレバレッジを掛けてしまうなどしてリスクが大きくなってしまうので、予算を確保したうえで投資を始めましょう

理想的なバランスは5:2:3

支出の理想的バランスの画像

支出の理想的なバランスは、消費:浪費:投資=5:2:3です。また、浪費に関しては無駄遣いと空費の比率が1:1になるのが理想とされています。

一般のケースだと消費の割合が高く、投資の割合が低くなってしまいがちです。消費・浪費・投資それぞれの無駄を見直して、支出を理想的なバランスに変えましょう。

まとめ

支出は「消費」「浪費」「投資」の3種類がありますが、消費については固定費から削減すること、浪費については長期間にわたって満足感が持続するものに使うことが大切なポイントでした。また投資については長期的かつ地道に投資を行っていくと、将来の資産形成に結びつくでしょう。

また、ただ無駄を減らすだけでなく、投資に回せるお金を増やしたり、空費や長期にわたって満足感が持続する浪費を増やして浪費の満足度を上げたりして、支出のバランスを見直すことも意識してみてください。

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