難平(なんぴん)
FXや株などの取引の際、評価損が出ているポジションに対して、新たにポジションを保有することで、平均コストを下げる行為。ナン(難=損)を(平)均することから、難平(ナンピン)と呼ばれる。
FXの場合ドル円を120円で買った後に118円まで価格が下落した場合、このポジション(ドル円120円買い)がプラスになるには、ドル円が120円まで上昇する必要がある。しかし、118円で同じだけのドル買いを行えば平均価格が119円となり、119円まで戻れば損益はプラスマイナスゼロとなる。
購入価格より低い価格で買い増しを行い、平均取得価格を低くすることでその後の上げ幅があまりなくても利益が出やすくなる。ただし、価格が下がれば損失は倍増してしまい大きな痛手を伴う。
買いの場合はナンピン買いといい、空売りを行っている場合はナンピン売りという。
ナンピンは初心者投資家にはタイミングが難しいため、ある程度相場を理解できており、適切なタイミングでナンピンを行えるベテラントレーダーの投資手法といえる。