「世帯年収500万円で都内マンションは買える?」元フジテレビアナ・西岡孝洋氏が予算別狙い目エリアを実名公開
マンションを探す際、最初にぶつかるのが「自分の年収なら、いくらの物件まで買えるのか」という問題である。都心の新築価格だけを見て、「普通の会社員にはもう無理だ」と諦めている人もいるだろう。
自宅の購入と住み替えを繰り返してきた西岡孝洋氏は、年収が同じでも、通勤、子育て、街の将来性のどれを重視するかによって、選択肢は変わると話す。
第3回では、世帯年収500万円、1000万円、1500万円の3つに分け、西岡氏が想定する予算と具体的な候補エリアを紹介する。
※この記事は、みんかぶプレミアム連載「マンション・住まいで稼ぐーーシン富裕層への黄金ルート」の一部です。
世帯年収500万円、都内だけで探すと苦しくなる
世帯年収500万円の場合、想定できる予算は4000万円ほど、頑張って5000万円程度です。金利が上昇傾向にある現在、借入額は年収の6〜7倍、無理をしても8倍程度に抑えるのが安全圏だからです。家族で住める70平方メートル前後の物件を考えると坪単価はおよそ180万円前後となり、現在の都内新築・駅近中古はかなり難しくなります
では、限られた予算のなかで何を優先すべきなのでしょうか。ここで都心への近さだけを守ろうとすると、広さ、築年数、周辺環境など、別の条件を大きく落とすことになります。それよりも、千葉、埼玉、神奈川まで範囲を広げ、距離が伸びる代わりに何を得られるかを考えたほうが、家族の幸福度を保ちやすいと思っています。
たとえば、通勤時間もその一つです。通勤時間が30分から1時間になっても、始発駅などで座って移動できれば、その時間を別のことに使えます。近くにショッピングモールがあり、休日に家族で過ごしやすい場所なら、都心から離れる不便を生活環境で補えます。
つまり、安い物件を探すのではなく、「遠くなる代わりに、どんな付加価値を取るのか」を決める。500万円世帯では、その交換条件が特に重要になります。
世帯年収1000万円あっても「100点のマンション」は買えない
世帯年収1000万円なら、私が考える一つの物件価格の目安は7500万円程度です。郊外なら新築も候補になり、都内なら中古が視野に入ります。
ただ、選択肢が増えるからといって、すべてを満たせるわけではありません。7500万円を出せば、都内の便利な場所で新築、広さも十分、災害リスクも小さく、街のイメージも良いという100点満点の物件が買えるわけではありません。どの年収帯でもすべての条件を満たす物件は難しく、何を取って何を外すかを決める必要があります。
そこで重要になるのが、家族にとっての優先順位です。子どもがいるなら、都心との距離より子育て環境を取る。飲食や都市生活を楽しみたいなら、広さや築年数を調整して都内中古を取る。大切なのは、購入後に「自分たちは何のためにこの家を選んだのか」と説明できることです。
そうして優先順位を言葉にできれば、何となく人気だからではなく、「自分たちはこの条件を取りにいった」と言語化でき、他の条件を諦めたことにも納得しやすくなります。