主なライフイベントにかかる費用の目安とは? みんかぶ編集室 2021.09.22 (2021.07.02公開) 資産形成のはじめ方 ライフイベントとは人生において影響力の大きい出来事を言います。 「結婚」「育児」「住宅購入」など様々なライフイベントがあります。これを用いて人生設計をすることで、一生を通した資金管理が可能になります。人生における、主なライフイベントとその費用についてみていきましょう。 目次結婚・新生活にかかる費用出産・育児・教育にかかる費用住宅・車の購入にかかる費用病気などにかかる費用まとめ 結婚・新生活にかかる費用 社会人になってから、多くの人に訪れるかもしれないのが結婚です。結婚式にあたっての招待客1人あたりの費用は、毎年増加傾向にあるようです。「ゼクシィ結婚トレンド調査2020調べ」によれば、挙式、披露宴・ウエディングパーティの総額は平均362.3万円。この中からご祝儀代の227.8万円から「362.3万円」を引いて、新婚カップルの自己負担額は154.6万円となります。 加えて、多くの結婚には新生活が伴います。 「新婚生活実態調査2020(リクルートブライダル総研調べ)」では結婚を機にインテリア・家具、家電製品を購入した新婚カップルの平均購入金額は59万円という結果になっています。 結婚と新生活の費用を合わせると「約213.6万円」ということになります。 出産・育児・教育にかかる費用 子供を産む場合も、多額の費用が必要となります。出産育児一時金を充てると、出産では約8万円、ベビー用品や内祝い費用など、出産に伴う費用としては平均約27万円必要となります。(参考:ベネッセたまひよnet調べ) 教育費については、公立か私立かで大きく分かれます。幼稚園から大学まで、全て公立に通った場合でも、約400万円必要とされ、全て私立の場合では約900万円必要です。この他にも習い事や塾の費用、普段の生活費が必要となってくるため、多額の費用を準備しなければなりません。(参考:文部科学省) 住宅・車の購入にかかる費用 住宅購入は人生で最も高い買い物と言われています。 購入する地域や広さ、戸建て住宅か共同住宅かによって、大きく差が出るため、費用は一概には言えませんが、「フラット35利用者調査(2019年度)」によると、首都圏での土地付注文住宅の場合は4,256万円、建売住宅は3,494万円、マンションは4,521万円となります。 車を購入する場合も、住宅のように人によって大きく金額は変わってきますが、国産ミニバンの場合200万〜400万円かかり、そこから自動車税や車検費用、自賠責保険料などの維持費も必要となってきます。 病気などにかかる費用 病気や事故もライフイベントに含まれるように、ライフイベントは必ずしもいいものばかりではありません。もし、がんに罹ってしまい入院治療をする場合、平均治療額の自己負担額(3割)は20万から30万ほどかかります。 また、 世帯主に万一のことがあった場合の家族の必要生活資金の総額は5,560万円必要となります。 老後もライフイベントの一つです。総務省の「家計収支調査年報」によると、老後のための必要最低資金としては約1224万必要です。この他にも、介護が必要な場合、月に平均7.8万円の費用がかかります。(参考:厚生労働省「医療給付実態調査」) まとめ 以上が主なライフイベントです。 想像以上に費用がかかるものもあったと思います。 ただ、これらのライフイベントがすべて起こるわけではなく、住宅を購入せずに賃貸で過ごす方や、健康のため介護が必要なかった方々もいます。 大切なのは、自分自身に起こりうるライフイベントを事前に確認し、あなたに合った予算を計算して、人生を通して必要となりうる金額をあらかじめ把握することです。 また、万一のときに備えて保険に加入しておくことも大切でしょう。資産管理をしていくことで、自分の理想の人生を送ることができるようになるため、早いうちから計画的に資金の準備をしましょう。 この記事はいかがでしたか?感想を一言!