モーゲージ証券(もーげーじしょうけん)
英語では、Mortgage Backed Securityと表し、モーゲージバック証券とも呼びます。
モーゲージとは住宅ローンのことです。モーゲージ証券は、金融機関が住宅ローン等の債権を集めて証券化したもののことを言います。こうして発行された証券は、元利金支払いの保証がされるなど、信用力や格付けが高められた上で、投資家に販売されます。
米国ではモーゲージ証券の大部分は、政府系機関であるジニーメイ(連邦政府抵当金庫)、ファニーメイ(連邦住宅抵当公庫)、フレディマック(連邦住宅金融抵当金庫)から発行されています。
政府系モーゲージ証券の特徴は、
1)米国国債並みの高い信用力を有していること
2)米国国債に次ぐ市場規模があること
3)米国国債よりも金利感応度が低いこと
などから投資魅力があると言えます。ただし、期限前償還リスクがあることから、米国国債と比較して相対的に高い利回りとなっています。期限前償還リスクとは、住宅ローンの借り手は、金利が低下した際に、より低金利のローンに借り換える場合があり、その場合、該当の住宅ローンを担保としたモーゲージ証券は、本来の満期を待たずに償還されるというものです。